2009年2月に一歩手前の土曜日 4 [小説 今だ現在の歴史]
栄子も新聞は読まなかった。今もあまり読まない。
しかし毎日広げるようになった。これは大きな変化だ。
かと言って「削減」だの「赤字」だのがきっぷよく飛び込んでくるわけではない。
音楽や映画の記事を見つけて眺めるようになった。
例えば今日なら「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」の記事だ。
意味ははっきりつかめなかったが、
デヴィッド・フィンチャー、フィッジェラルドといった固有名詞が
どんなに新鮮に心に入ってきたことか。
明日から2009年2月。
「発つのよ」
栄子は敢えて普段使わない言葉遣いで口に出してみた。
しかし毎日広げるようになった。これは大きな変化だ。
かと言って「削減」だの「赤字」だのがきっぷよく飛び込んでくるわけではない。
音楽や映画の記事を見つけて眺めるようになった。
例えば今日なら「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」の記事だ。
意味ははっきりつかめなかったが、
デヴィッド・フィンチャー、フィッジェラルドといった固有名詞が
どんなに新鮮に心に入ってきたことか。
明日から2009年2月。
「発つのよ」
栄子は敢えて普段使わない言葉遣いで口に出してみた。
コメント 0