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小説 サワナミの永遠に報われぬ恋 12 [小説 サワナミの永遠に報われぬ恋]

サワナミが現実世界で女を「凌辱」することはあり得ない。
想像の世界で「凌辱」する場合でも、「100%の拒否は伴わない」。
この「100%の拒否」が伴うか否かを判断できるかどうかが
サワナミにとって大きなポイントとなるのだ、たとえ想像の世界であっても。
「100%の拒否を伴わない」というのは便宜上のレトリックであり、
おそらく語弊があるだろう。
もっと具体的な数字で示すと、
「約90~70%の同意と約10~30%の拒否」。
この数値の間でなければ
「凌辱」はしないし、
この数値の間の「凌辱」であれば、
実際は「同意」でありながら
「凌辱」の形をとり、
しかも大きな快感を伴うというのがサワナミの持論なのだ。

もちろんサワナミは
この持論を誰にも言ったことはなく、
しかもあくまで「想像の世界」だけの話。
サワナミとはまったく暇人のように思えるだろうが、
その通り、
彼はかなりの暇人なのだ。

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