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「白い春」第10話、吉高由里子が見せた恐るべき集中力。エンケンの少し不気味なさわやかさ。 [吉高由里子]

「白い春」第10話だ。来週は最終回だ。
ポニョはあっさりと手術が成功した。
こうなると病気は2話分引っ張るためのオプションだったのか、などと考えてしまうのだが、
うん、多分そうだろう。
それにしてもエンケン(遠藤憲一)の爽やかなシャツ&パンツ姿はどうだ!
なんか気持悪いぞ!
エンケンと言えば、最近では「クライマーズ・ハイ」のポマードべったり、
一本の髪の毛さえ乱れることのない油っこさのイメージだ。
それなのにさわやかなシャツにさわやかなパンツ、前髪は額に垂れている。
そして潤んだ目で阿部寛を見つめるその姿。
もっと「ブロークバック パン屋」を書きたい。けれど時間がない。

とまあ、ジレンマに陥ったりしているのだけれど、
第10話にはまがりなりにも吉高由里子の見せ場があった。
もちろん吉高由里子を撮るのであれば映画以外考えられない。
美しさ、妖気、怒り、孤独・・それらすべてを包含した吉高由里子を完璧に引きだすことができるのは、
映画のスクリーンだけだ。
しかし、もちろん「トンスラ」のような信じがたい優秀なドラマもある。
そしてそれも吉高由里子という素材があればこそなのだ。

「白い春」は映像的にはまったく普通のテレビドラマ。
「映像」というほどのものでもない、正直なところ。
ところが第10話の写真撮影のシーン。
父に棄てられたという孤独な歴史があり、
愛情と怒りが交錯し、けれど何か言いたいけれど、言えない、そして目の前の父は自分に気づかない、その哀しみ。

このエピソードもかなりとってつけたようなものでありながら、
そんなハンディを乗り越えて、吉高由里子の造形した姿は見事だった。
撮影もそれに応え、他のシーンとは比較にならないクオリティを生み出していた。
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