SSブログ

天才たち・・レイモン・ラディゲ、ジャン・コクトオ、マックス・ジャコブ [ルコ的読書]

三島由紀夫の「ラディゲの死」に登場する人物は、レイモン・ラディゲ、ジャン・コクトオ(コクトー)、マックス・ジャコブ・・。
レイモン・ラディゲはご存じのとおり、1923年12月12日、20歳で死んだ。
若くして書いたこと、早く死んだことで作品が過度な神話性を帯びているということもあるだろう、
そうだとしても「肉体の悪魔」と「ドルジュル伯の舞踏会」、特に後者の完璧な構成は「天才の所業」としか思えない。
昨日紹介した「ラディゲの死」の文章は、以下の部分へと続く。

「奇蹟自体にはひとつも気づかずに、薔薇が突然歌い出しても、朝の食卓に天使が堕ちてきても、鏡の中から、水のきらきらする破片を棘のように体中に刺されて、潜水夫がよろめき出て来ても、馬が大理石の庭にその蹄の先で四行詩を書き出しても、当然のことのように、少しも驚かずに見ていられたのだった。」

                      「ラディゲの死」三島由紀夫より 
nice!(15)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 15

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0