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「子連れ狼」、拝一刀(おがみいっとう)と大五郎の絆 [ルコ的読書]

「子連れ狼」は、元・公儀介錯人拝一刀(おがみいっとう)と大五郎の親子が旅を続けながら、次々と襲う裏柳生総帥柳生烈堂の刺客と戦い、妻を含む一族を殺戮されたことに対する復習を狙うというのがストーリーの骨格となっている。
江戸時代にお家断絶、そして切腹を命じられ、そして逃亡した拝一刀と大五郎親子は、まさしくアウトローの中のアウトローとならざるを得ず、もっと言えば、一般社会からすれば「人外」と見なされる存在である。
その状況を拝一刀は「冥府魔道の生死岸頭」と表現する。
そんな中で生まれた完璧以上の親子の絆。
しかし親子ならずとも、これだけの絆に結ばれる人間関係というのは「憧れ」ではないか。
もう一度昨日と同じ言葉を。

艱難辛苦を
共にして ついに
冥府魔道の
生死岸頭に
立ちたる二人には
何の言葉も必要と
しなかったので
ある

   「子連れ狼」第十一巻 小池一夫 小島剛夕
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