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ユディトの顔の希少性  カラヴァッジョ「ホロフェルネスの首を切るユディト」  [ルコ的読書]

カラヴァッジョの「ホロフェルネスの首を切るユディト」は、まさに「暗殺の瞬間」を描いた、しかもヴィヴィッドな表現で描いたところに大きな特徴がある。
血がスプラッター映画のように噴き出し、ホロフェルネスの顔は醜く歪んでいる。
しかし最も印象深いのはユディトの顔だ。
美しい・・だけではなく、何というのだろう、とてもチャーミングなのだ。
「チャーミングな女性像」・・これは絵画の歴史に置いて、さほど多く観られるものではない。
例えば「モナリザ」と付き合いたいと思う男性は少ないだろうが、カラヴァッジョの描いたユディトであれば付き合いたいと思う男は多くいるだろう。(もっとも、首を切っている最中だが 笑)
それほど現代性に溢れ、魅力的に描かれている。
逆に言えば、だからこそカラヴァッジョの絵からは通俗性が濃厚に漂うわけだ。

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コメント 5

スマイル

こんにちは
見たことないかもしれません・・・
現代にも通じるチャーミング度を見てみたいです~(笑)

by スマイル (2010-06-02 15:07) 

末尾ルコ(アルベール)

スマイル様

かなりオドロオドロしい雰囲気もありますが、同時に素晴らしい美しさも・・・。

                         RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-06-02 16:46) 

ふぢた

なんか、自爆テロみたいなんですよね、ユディトさんは。
時代劇の短剣を隠して、親の仇と初夜を迎える姫のようだわ・・・
クリムトの作品も好きですよ。  
by ふぢた (2010-06-02 17:00) 

末尾ルコ(アルベール)

ふぢた様

クリムトの作品が!
さすがです☆
わたしはクラナッハも(^_-)-☆

                   RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-06-02 19:25) 

Nagz

大型本の表紙がこの絵のようです。先日丸善で初見。
私も、その魅力に衝撃的にとりつかれてしまいました。
構図としては、そういう思いでみてよいかはわかりませんが。
ほかの作品にくらべて、この絵は何度でもみてみたい気になります。
by Nagz (2011-02-13 23:22) 

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