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UFC115、ミルコ・クロコップVSパトリック・バリーの不思議な雰囲気。 [エッセー・闘う敗北者たち]

さてミルコ・クロコップVSパトリック・バリーだ。
これはUFCの試合といしてはやや独特の雰囲気となった。
殺伐とした印象がないのだ。
若いパトリック・バリーがミルコ・クロコップをガンガン攻めるかと思ったらそうでもなかった。
どことなく「うんうん」という雰囲気。
解説によると、パトリック・バリーはもともとミルコのファンだったという。
先入観はいけないが、確かに相手をリスペクトしたフェアーな戦いぶりだ。
「どうあってもミルコを潰してやる」という鼻息は全く感じない。
ミルコの方もそれを感じたか、途中両者笑顔を浮かべて拳を合わせるシーンもあった。
そんなわけで緊迫感はどうにも希薄だったけれど、スポーツライクな展開の末、3Rにミルコのチョークスリーパーが試合を決着させた。
しかしこれで「ミルコタイトル戦線に浮上」とはまだいかないだろう。
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