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「3時10分、決断のとき」ジェームズ・マンゴールド監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「3時10分、決断のとき」ジェームズ・マンゴールド監督

日本人が時代劇という文化を守るべきであるならば、アメリカ人は西部劇という文化をしっかり守るべきだろう。もちろん血塗られた歴史をも描く可能性をも含めてである。当作品は無法者ベン・ウェイドを演じたラッセル・クロウのカリスマ性が圧倒的に光る。その腹心チャーリーを演じたベン・フォスターのスタイリッシュなガンマンぶりからも目が離せない。ウェイドを護送するための道中に入ってからは緊迫感がまったく途切れず、ロケを含めた見せ場もたっぷりである。唯一惜しいのはラスト。それまでの沈着なウェイドの性格を考えると、あの決着は不可解に思える。ダン(クリスチャン・ベール)の妻役グレッチェン・モルの正統的な美貌も印象的だ。

7点
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