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柔らかに怒りを表現 「作家は編集者と寝るべきか」内田春菊 草思社 [ルコ的読書]

同じマンガ家でも倉田真由美は好きではない。マンガがおもしろくない。NHK経営委員会委員に納まるという生き方のスタンスも好きではない。結局「〈だめんず〉と恋愛する自分はいい女よ」と言動の端々から漂わせる雰囲気も好きではない。
西原理恵子はかつて好きだった。今でも嫌いではないが、一時期から彼女の主流となった「ペーソスもの」には興味が持てない。
で、内田春菊が好きかと言うと、特にそんなことはないのだが、この本、「作家は編集者と寝るべきか」(草思社)はなかなかおもしろかった。
まあ少し読み応えという点では今ひとつだけれど、淡々とした平易な文章で、なかなかのへヴィーな内容を語ってくれている。
周囲を取り巻く理不尽に対するふつふつとした怒りを飄々と語っているのがいい。
おもしろかったのが「ソフィーの世界」のヨースタイン・ゴルデルを「ロリコン」と決めつけているくだり。
実はわたしもあの本の内容には大いに不満があったのだ。
ところで本のタイトル「作家は編集者と寝るべきか」というのは刺激的だが、特にこの件について深く突っ込んだ内容ではない。
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palette

ダメンズは、ダメンズとして扱わなくてはダメです。
男たちをダメにしないためには。
by palette (2010-10-22 21:04) 

末尾ルコ(アルベール)

palette様

まったくその通りです!

                RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-10-23 01:49) 

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