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小説 抗酸化の午後 男と女と蟋蟀 [肉体とアンチエイジング]

「なあ」男は言う。「何?」女は問い返す。「蟋蟀が入ってるよ」女は興味を示さない・テレビに映っている脂ぎった司会者の顔を眺め続けている。「蟋蟀が入ってるったら」男は念を押そうとする。無視する女が憎らしいのだ。それでも女は反応しない。男は焦れてしまい、この状況を打破しようと切望し、それには思い切った手しかないということで蟋蟀を捕まえて女の背中へ忍ばせようとする。「ん?」蟋蟀もさるものだ。簡単に捕まりはしない。男が近づく気配を察した瞬間に「ぴょコン」とジャンプする。「むむ?」「ぴょコン」「むむむ?」「ぴょコン」「むむむむ?」「ぴょコンコンコン」速い!強い!さどこい!「おい、何してんだよ」背後でジタバタする男に対し、女が遂に口を出す。「あ、あの・・」男の顔に冷朝が浮かぶ。「何してるって、聞いてんだよ!」ビンタ50発!「抗酸化してました」「抗酸化か」「抗酸化です」「それならよろしい」平和が戻ろうとしていた。


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ねこじたん

蟋蟀 読めなくて調べちゃいました(おばか…
わりと すばしっこいですよね
by ねこじたん (2011-05-07 19:57) 

末尾ルコ(アルベール)

ねこじたん様

しかも漢字が難しいという・・・(笑)

                       RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2011-05-07 22:37) 

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