午後、亀の形をしたメロンパン その２

亀の形のメロンパン。しかも食いかけのメロンパンだもの、おれはビニル袋の入れて保存していたのさ。蟻なんかに来られちゃ困るしね。最初は可愛い亀さんだったメロンパンもすっかり変わり果てた姿になっているはずだ。この際しっかり最後まで食べてあげるのが亀の形のメロンパンさんに対する供養ってものさね。などと自己中心的な思考を貫きながらおれはメロンパンを取り出そうと縛っていたビニル袋の口をほどこうとしたわけなのさ。
む？
むむむむむ？
おれに何が起こったと思う？
そう（？　笑）。
ビニル袋の口が開かねえんだよ。
ほどこうとしてもほどこうとしてもほどけねえ。
いやはや、どうやらおれ、ビニル袋をきつく縛り過ぎたらしいやね。
ふふふ、こいつは自業自得ってやつさね。
と見上げた６月の空に雀がピイ♪

タグ：アート 言葉 メロンパン