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女優 ジュリー・デルピーの失楽園  [生と死のためのアート]

一番好きな女優がジュリー・デルピーだったことがある。その頃ジュリー・デルピーは他に類のない美しさで、あたかも映画に最も愛される女優の一人に見えた。豊かで上品な金色の髪と蒼白の顔。何を見ているのか何を考えているのかまるで想像がつかない無表情が勝った相貌。非日常そのものの存在は、光と蔭の中間地点から生まれ出た異邦人を想わせた。
しかし、それはフランス映画の中でのことだ。
アメリカを主要な活躍の場に選び、ジュリー・デルピーは神通力を失った。
確かに「キリング・ゾーイ」や「恋人までの距離」を愛するファンもいるだろう。
けれど非日常が無理に日常の中に溶け込もうとし、デルピーは結局非日常の光輝を失った。

フランス映画時代。
「天使の接吻」「汚れた血」「パッション・ベアトリス」「白の愛」「ゴダールの映画史」…。
呆れるほど美しいジュリー・デルピーは今でもわたしたちの前に姿を現すのだけれど。

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コメント 5

mitton

フランス時代のジュリーを見てみようかな・・・
ちなみに
ボク、キリングゾーイのLD(笑)とサントラ持ってます(笑)
by mitton (2011-07-28 14:12) 

lamer

暑中お見舞い申し上げます。
by lamer (2011-07-28 14:23) 

末尾ルコ(アルベール)

mitton様

「キリング・ゾーイ」は悪くはないんですけどね。
やはりフランス語を話すデルピーが魅力的で!

                                 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2011-07-28 17:10) 

TBM

ジュリー・デルピー、私も大好きでした。
フランス時代、ステキでしたね、とても。

by TBM (2011-07-29 00:03) 

niki

Before SunriseとBefore Sunsetが好きです^^
by niki (2011-07-29 00:32) 

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