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「ソルジェニーチンと大統領たち」と「政治家」という存在 その2  [生と死のためのアート]

ロシア(ソ連)の政治家たちがソルジェニーチンの理想を理解できない、あるいは理解するつもりはないということを書いたが、これは「ロシアだから」「ソ連共産主義時代を経ているから」などと単純にロシア特有のものだとは思えない。なぜならば多くの点が近年の日本の状況と似ているのだ。
とりわけソ連崩壊後の急激な市場経済導入で生じた極度な拝金主義社会、さらに結局は「経済」についてしか語ることのできない政治家たち。確かに経済弱体化は社会不安を呼び覚ますけれど、それ以前に「人間の精神(あるいはロシア人の精神)」を確立すべきだというソルジェニーチンの思考には大きく共感できる。それにしてもエリツィン大統領の人間性、能力はひどいものだったなと再認識した番組でもあった。

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