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〈「言葉」による革命〉・・・ショパン国際ピアノコンクール第1位、ユリアンナ・アヴデーエワ、その美について。2015年2月6日 [「言葉」による革命]

●ショパン国際ピアノコンクール第1位、ユリアンナ・アヴデーエワ、その美について。

2014年11月、NHKのeテレ(←何だ、このネーミングは!?)で「NHK音楽祭2014」なるイベントを放送していて、新聞で「ユリアンナ・アヴデーエワ」という名前を見つけ、その名に覚えがあったわけではないですが、何となく「ピン」と来て(笑)、観てみたんです、ユリアンナ・アヴデーエワ。
いやこれが、なかなか素敵だった!
モーツァルトの「ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調」を演奏したんですが、ユリアンナ・アヴデーエワがそこにいるだけで濃厚な芸術の薫りが漂います。
ドレスではなく、黒のスーツで登場した。
それがまたカッコいいんですね。
ユリアンナ・アヴデーエワはロシア人で、2010年にショパン国際ピアノコンクールで1位となっています。
何と女性ピアニストが1位になったのは45年ぶりで、かのマルタ・アルゲリッチ以来だというんですね。
「音楽は音楽のみを聴き、評価すればいい」というのは正当な考えで、まったく異論をはさむ余地はありません。
が、そこは人間のやること。
「演奏者の見た目」もコンサートやライブで音楽を心から愉しむためには重要な要素の一つです。
例えばかつてフレデリック・ショパンはその天才としか言いようのない圧倒的な才能は言うまでもないですが、端正な美貌を湛えた容姿についても後世に伝わっている。
そして2014年に日本でその半生に関する映画が公開されたパガニーニも悪魔的な容姿が観客を熱狂させたといいます。
やはり貴重な時間を割き、安くないお金を払ってコンサートへ足を運ぶわけですから、徹底的に「非日常」を味わいたい。
その意味で、ユリアンナ・アヴデーエワの大きな目、この世ならぬものと対話しているような視線の遣り方など、演奏の素晴らしさに加えて、「芸術の降臨」を存分に堪能できるものでした。

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