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〈「言葉」による革命〉・・・末尾ルコ「映画であなたの人生をより強靭に美しくする講座」~「紙の月」宮沢りえが高倉健と共演している映画「四十七人の刺客」。2015年3月1日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強靭に美しくする講座」~「紙の月」宮沢りえが高倉健と共演している映画「四十七人の刺客」。

吉田大八監督「紙の月」を観ながら「今の宮沢りえなら高倉健と共演しても相応しいだけの風格がある」と書きましたが、この二人が既に映画で共演しているのはご存知ですか?
その映画は市川崑監督の「四十七人の刺客」。
池宮彰一郎の原作を基にした、言うまでもなく赤穂浪士の討ち入りを題材としたストーリーです。
高倉健が亡くなって以来、また「健さん」主演作品を観返しているんですが、数々の名監督がその才能をいかんなく発揮した作品群には圧倒されます。
そして当時の映画俳優たちの「風格」。
「風格」なんていう言葉もこのままの日本の精神状況では死語になってしまいますよ。
一部学者や識者たちは新語・流行語に対して実に寛容で、「脈々と続いている、言葉の変化の過程の一つに過ぎない」という意見のようですが、学術的に見過ぎて現実を知らない人も多いようですね。
言葉にしろ何にしろ、守るべきものは守り、伝え、育てていかないと「消滅」します。
★大切なものは、守り、伝え、育てる。
これは誰に任せるものでもない。
わたしたち自身ができることであり、すべきことなのです。
(政治家やマスメディアなどに「お任せ」しても、状況は悪化するばかりです)
高倉健についてあまりご存じなかった方も、亡くなった後の報道でその凄さの一端を知ったのではないでしょうか。(あの程度の報道では、「健さん」の大きさの全貌には程遠い)
そして「風格」ある人間の素晴らしさも。

ところで「四十七人の刺客」は1994年公開だから、もう20年前の作品になります。
宮沢りえと高倉健が一緒のシーンもあります。
市川崑ならではの様式美で宮沢りえを含む女優たちも撮影されていますが、いかんせん宮沢りえ、経験不足で内面から湧き出るものが感じられない。
作品としてはなかなか力が入っており、十分に楽しめるものですが。

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