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〈「言葉」による革命〉・・・末尾ルコ「映画俳優演技論」~賭けであり必然であるところの「ゴーン・ガール」ロザムンド・パイク起用。2015年4月30日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画俳優演技論」~賭けであり必然であるところの「ゴーン・ガール」ロザムンド・パイク起用。

映画「ゴーン・ガール」で近年稀となっている「サスペンス映画におけるファム・ファタル」エイミー・エリオット・ダンを演じたロザムンド・パイクはケンブリッジ大学を卒業している。
作品中エイミー・エリオット・ダンは「ハーバード大学卒」という設定であり、学歴の高さと俳優としての力が一致するわけはないけれど、「説得力」という観点から見れば、「誰でも彼でも」に「ハーバード大学卒」という役を与えられるわけはない。
「ハーバード大学卒」というエイミーのプロフィールは「極めて鋭い女」という前提として映画のストーリーを大きく支配しているから、「鋭くない女」に見えてしまっては元も子もなく、加えて「魅惑的」でなければこのサスペンスを牽引できないといった点もあり、ロザムンド・パイク起用は大きな賭けでありながら、少ない選択肢の一つとして当然の起用であったとも言えるのです。

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