〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「読書なしで文明社会とは言えない」講座~「すばる」の掌編小説特集、森絵都「2015 検索 新世界」が描いている世界は?2016年4月12日 [吉高由里子]
●末尾ルコ「読書なしで文明社会とは言えない」講座~「すばる」の掌編小説特集、森絵都「2015 検索 新世界」が描いている世界は?
ネットはとても便利ですが、危険な面や気色悪い面が多々あるのもご存知の通り。
そもそも何かをちょっと検索したからといって、その後いろんなサイトを開くたびに「過去に検索したもの」の宣伝が出なくていいっすよ。
というわけで、「読書」してますか?
文芸誌「すばる」2015年1月号の特集が「新年掌編競作 二〇〇〇字文学館」というものでして読んで字の如し、約二〇〇〇字の掌編小説を三〇人以上の作家が競うという企画です。
なかなかおもしろかった。
作家というのは多く制限された字数で作品を創作するわけですが、「二〇〇〇字」、つまり四〇〇字詰め原稿用紙で五枚という極めて限られた条件でどのような世界を創り上げるか。
それぞれの作家が練った作品がずらり三〇編以上並んでいるわけだから、(ああ、二〇〇〇字で物語を創るにはこんな方法があるのか)ということが皮膚感覚で伝わってきます。
わたしが特に気に入ったのが次の三作。
阿部和重「SetMeFree」
羽田圭介「知られざる勝者」
森絵都「2015 検索 新世界」
「2015 検索 新世界」がなかなかで、先に書いた「ネット検索の気色悪さ」をカリカチュアした形で楽しませてくれます。
「すばる」のこの特集、機会があればぜひご一読を!
ネットはとても便利ですが、危険な面や気色悪い面が多々あるのもご存知の通り。
そもそも何かをちょっと検索したからといって、その後いろんなサイトを開くたびに「過去に検索したもの」の宣伝が出なくていいっすよ。
というわけで、「読書」してますか?
文芸誌「すばる」2015年1月号の特集が「新年掌編競作 二〇〇〇字文学館」というものでして読んで字の如し、約二〇〇〇字の掌編小説を三〇人以上の作家が競うという企画です。
なかなかおもしろかった。
作家というのは多く制限された字数で作品を創作するわけですが、「二〇〇〇字」、つまり四〇〇字詰め原稿用紙で五枚という極めて限られた条件でどのような世界を創り上げるか。
それぞれの作家が練った作品がずらり三〇編以上並んでいるわけだから、(ああ、二〇〇〇字で物語を創るにはこんな方法があるのか)ということが皮膚感覚で伝わってきます。
わたしが特に気に入ったのが次の三作。
阿部和重「SetMeFree」
羽田圭介「知られざる勝者」
森絵都「2015 検索 新世界」
「2015 検索 新世界」がなかなかで、先に書いた「ネット検索の気色悪さ」をカリカチュアした形で楽しませてくれます。
「すばる」のこの特集、機会があればぜひご一読を!
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