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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「スポーツ美学論」~「ルーマニア女子体操団体、リオ五輪出場できず」の衝撃とロス五輪、エカテリーナ・サボーとメアリー・ルー・レットンの戦い。2017年2月27日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「スポーツ美学論」~「ルーマニア女子体操団体、リオ五輪出場できず」の衝撃とロス五輪、エカテリーナ・サボーとメアリー・ルー・レットンの戦い。

 オリンピック中継を観ない理由の一つとして、「繰り返し流されるテーマ曲」があります。だいたい下らない曲ばかりだけれど、中にはまずまずの曲もあったかもしれない。
けれどいかに「まずまずの曲」とて、オリンピックが始まる前から終了した後しばらくまで、五輪番組を観なくても聞こえてくる。
極めて異常な状態なのだけれど、多くの日本人はそんな状態に慣れてしまって麻痺してますね。
だから日本人云々でなくて、五輪期間中はテレビ番組を点けたくなくなる。
BDやDVDで映画は必ず観るので、「テレビを点けない」tぽまではいきませんが。
それを考えたら、UFC中継はなくなったけれど(とほほ)、WOWOWは五輪にほとんど関係ないから素晴らしい。
WOWOWではテニスのグランドスラムを熱心に放送しているけれど、目立とうとしてギャースカ言うアナウンサーなんていない。
実にバランスの取れた中継をしてます。
ルーマニアの体操についてはこれまでも書いているけれど、今回「リオ五輪出場逃す」という憂き目にあったので、感無量になりつつ振り返ってみましょう。
わたしが特に熱心に観戦したのが、ロス五輪とソウル五輪の女子体操。
実にエキサイティングだった。
ロス五輪でルーマニアはエースのエカテリーナ・サボーを擁して実力を発揮。しかしその年、何と米国にメアリー・ルー・レットンという、「いかにもアメリカン」なスター選手が現れた。
端正な面立ちで的確な演技を連発するサボーに対し、ゴムまりのような体型そして演技のレットンは、ロスアンゼルスの観客たちの猛烈な大歓声の中、豪快な技を極めていき、間違いなく米国史上空前絶後の「体操人気」をもたらした。
あれでサボーが優勝していたら会場はどうなっていたかという、そんな異様な雰囲気でした。
「レットンに負けた」というよりも、「超大国アメリカに負けたサボー」という印象が強く、ルーマニアは「美しき敗者」というイメージが焼き付いた。


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