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●1970年代のキャサリン・ロスと日本の映画状況。 [「言葉」による革命]

●1970年代のキャサリン・ロスと日本の映画状況。

末尾ルコ「映画の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

キャサリン・ロスのファンだった時代はしばらく続いた。
当時はまだ街の映画館に、さほど大作でなくても多くの洋画がかかっていた。
キャサリン・ロスなんていう、米国では1級とは言い難い女優でも日本でけっこう名が知られていた。
しかしキャサリン・ロスを「青春女優」として有名にした『卒業』の日本公開は1967年、『明日に向かって撃て!』は1969年であって、わたしはリアルタイムで鑑賞してはいないという話は既にしたが、高知でも名画座があって、幸いなことにそこで『明日に向かって撃て!』などは何度となく劇場鑑賞できた。
それはさて置き、わたしがキャサリン・ロスのファンになったのは70年代半前後のことで、何とその時点から4本のキャサリン・ロス出演映画を劇場で鑑賞している。
いかに洋画が日本の社会に溶け込んでいたかが、いかに現在と社会状況が違っていたかがよく分かる。
その4本とは、

『さすらいの航海』
『ベッツィー』
『スウォーム』
『レガシー』

『スウォーム』とか『レガシー』とか、よくこんな映画を観に行ったなと思うのだけれど、当時はキャサリン・ロス出演作に限らず、かなりヘンな作品でも映画館で観ていたわたしです(←山田姉妹「みずいろの手紙」風に)

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hana2018

「卒業」はシンプル過ぎる語彙一語のタイトル、主役二人の新鮮さ!
作中で効果的に使われたサイモン&ガーファンクルの楽曲の数々。
監督のマイク・ニコルズも、最も才気あふれていた頃であったでしょうし…様々な要因があって成功した一本に思えます。
この時代の先端をいった映画であったかと。
「さすらいの航海」は私も観た気がしますが、内容、ストーリーの割りに、安っぽい感傷的なタイトルだなぁと。
やたら「愛」とか「恋」を付ければいい、この傾向はずっと70年代も続いていました。
それは現代にしても、それ程の進歩はないかも(笑)
by hana2018 (2018-01-25 23:35) 

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