●『ゴッチ式トレーニング』の猪木インタヴュー、猪木が馬場にアキレス腱固めの写真? [「言葉」による革命]
●『ゴッチ式トレーニング』の猪木インタヴュー、猪木が馬場にアキレス腱固めの写真?
末尾ルコ「プロレスの話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」
『ゴッチ式トレーニング』という本を図書館で見つけた。
しかも2017年という最近の発行である。
『ゴッチ式トレーニング』などという本の存在は知らなかったので、得した気分ではある。
アントニオ猪木へのインタヴューと、藤原喜明+前田日明、藤原喜明+船木誠勝、藤原喜明+鈴木みのるという3つの対談が掲載されている。
『ゴッチ式トレーニング』は、新紀元社から発行されており、オフィシャルサイトの紹介は次のような内容だ。
・・・
2007年7月にカール・ゴッチが亡くなって10年。彼の愛弟子のひとり、藤原喜明により本書は制作された。
「得意技は?」と問われると「コンディショニング」と答えたというカール・ゴッチ氏。そのコンディショニングを支えたのが、スクワット、プッシュアップ、ブリッジを基本とする自重トレーニングの数々である。本書は、ゴッチが自ら実践し、愛弟子たちに課した多くの自重トレーニングを紹介。また、アントニオ猪木はじめ、前田日明、船木誠勝、鈴木みのるといった、愛弟子たちにゴッチの思い出を語ってもらった。
・・・
同書の中で写真入りで解説されている「ゴッチ式トレーにング」の多くはヒンズースクワットやブリッジなど、昭和からプロレスを観ているファンにとってはタイムスリップしたかのような懐かしさが伴うシンプルなものばかりだ。
器具を使ったトレーニングとして、ミル(コシティ)が載っているのも嬉しい。
「コシティ」はモハメッド・アリVSアントニオ猪木の格闘技世界一決定戦の際に「イランの国技」として紹介されていたインパクトが絶大だった。
しかしシンプルながらきつそうなトレーニングの数々をあらためて眺めていると今でも気合が入るのも事実。
「ゴッチ式トレーニング」のいくつか、わたしの日常エクササイズに取り入れる所存である。
「トレーニング」以外で読み応えがあったのはやはりアントニオ猪木のインタヴューだ。
様々な意味で、他のレスラーたちとは「立ち位置の次元」が違う。
その中で私が特に面白く読んだのが、次の内容だ。
・日本の力道山時代の国民的娯楽のイメージを持って米国へ行っら、パット・オコーナーでも特に知られた存在ではなかった。
・ゴッチの指導として、「勝つためには何でもやる」、あるいは「骨と骨」というキーワードが出てきた。
「勝つためには何でもやる」の例として、「相手の肛門に指を入れる」などが挙げられていた。
・猪木が馬場にアキレス腱固めをかけている写真がある。(同書にこの写真が掲載されているわけではありません)
この写真をわたしは見たことないが、かつてUWF崇拝者の多くはアキレス腱固めをプロレスに導入したのはUWFの試合だと信じていたようだったが、要するに日本プロレス時代から猪木は知っていて、使うことができていたという証明となるわけだ。
末尾ルコ「プロレスの話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」
『ゴッチ式トレーニング』という本を図書館で見つけた。
しかも2017年という最近の発行である。
『ゴッチ式トレーニング』などという本の存在は知らなかったので、得した気分ではある。
アントニオ猪木へのインタヴューと、藤原喜明+前田日明、藤原喜明+船木誠勝、藤原喜明+鈴木みのるという3つの対談が掲載されている。
『ゴッチ式トレーニング』は、新紀元社から発行されており、オフィシャルサイトの紹介は次のような内容だ。
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2007年7月にカール・ゴッチが亡くなって10年。彼の愛弟子のひとり、藤原喜明により本書は制作された。
「得意技は?」と問われると「コンディショニング」と答えたというカール・ゴッチ氏。そのコンディショニングを支えたのが、スクワット、プッシュアップ、ブリッジを基本とする自重トレーニングの数々である。本書は、ゴッチが自ら実践し、愛弟子たちに課した多くの自重トレーニングを紹介。また、アントニオ猪木はじめ、前田日明、船木誠勝、鈴木みのるといった、愛弟子たちにゴッチの思い出を語ってもらった。
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同書の中で写真入りで解説されている「ゴッチ式トレーにング」の多くはヒンズースクワットやブリッジなど、昭和からプロレスを観ているファンにとってはタイムスリップしたかのような懐かしさが伴うシンプルなものばかりだ。
器具を使ったトレーニングとして、ミル(コシティ)が載っているのも嬉しい。
「コシティ」はモハメッド・アリVSアントニオ猪木の格闘技世界一決定戦の際に「イランの国技」として紹介されていたインパクトが絶大だった。
しかしシンプルながらきつそうなトレーニングの数々をあらためて眺めていると今でも気合が入るのも事実。
「ゴッチ式トレーニング」のいくつか、わたしの日常エクササイズに取り入れる所存である。
「トレーニング」以外で読み応えがあったのはやはりアントニオ猪木のインタヴューだ。
様々な意味で、他のレスラーたちとは「立ち位置の次元」が違う。
その中で私が特に面白く読んだのが、次の内容だ。
・日本の力道山時代の国民的娯楽のイメージを持って米国へ行っら、パット・オコーナーでも特に知られた存在ではなかった。
・ゴッチの指導として、「勝つためには何でもやる」、あるいは「骨と骨」というキーワードが出てきた。
「勝つためには何でもやる」の例として、「相手の肛門に指を入れる」などが挙げられていた。
・猪木が馬場にアキレス腱固めをかけている写真がある。(同書にこの写真が掲載されているわけではありません)
この写真をわたしは見たことないが、かつてUWF崇拝者の多くはアキレス腱固めをプロレスに導入したのはUWFの試合だと信じていたようだったが、要するに日本プロレス時代から猪木は知っていて、使うことができていたという証明となるわけだ。
>日本の力道山時代の国民的娯楽のイメージを持って米国へ行っら、パット・オコーナーでも特に知られた存在ではなかった。
プロレスが「国民的娯楽」かというと、一部の非インテリ層の娯楽だったので、山師の猪木としては悔しかったのでしょう。新日本時代、たしかライバルは相撲協会とか言ってましたし。相撲だって自称国技に過ぎないのですが、公益財団法人でNHKが中継しているというのが羨ましかったんでしょうね。
一方の馬場は、巨人出身のプライドがあるから、全日本が巨人軍並みになれればいいけどでも巨人はやっぱりすごい存在であってほしいという気持ちがあったのではないかと思います。巨人のOB戦で、ONや原や松井と同じベンチに入って記念写真を撮れる自分を誇らしいと思っていたのではないでしょうか。馬場が、鶴田や天龍や、小橋以外の四天王や本田多聞や輪島など他競技で実績のある人を採ったのは、他競技の実績があることで期待できる身体能力もさることながら、過去の実績によって自分に誇りを持っている人を信用したこともあると思います。逆に言えば何のバックボーンもない奴は自分を大事にしないから信用できない、ということで、たとえば私が入門しても相手にされなかったたろうなあと思います。いや、体格もマインドも無理ですけど、たとえばの話です。
>猪木が馬場にアキレス腱固めをかけている写真がある。(同書にこの写真が掲載されているわけではありません)
途中まで猪木シンパだった北沢幹之は、「スパーリングは猪木さんのほうが馬場さんより強かった」と証言していますし、そういうシーンはあるでしょうね。スパーリングとしてではなく、コブラツイストをかけていたみたいに遊びで、かもしれませんが。いずれにしても「日本プロレス時代から猪木は知っていて、使うことができていた」ということで間違いないと思います。
カール・ゴッチは日本プロレスでコーチをしばらくしていましたが、選手全員ではなく猪木や木戸修などのコーチという感じで、もちろん猪木が優等生だったようですが。その前にゴッチが来日したときは猪木は東京プロレスにいましたが、サンダー杉山が付き人になっていろいろ教わったようです。
そうしてみると、サンダー杉山というのは、柔道やレスリング経験があり、ゴッチにも教わり、ショーマンシップもあって、凄いレスラーだったんですね。
by いっぷく (2018-05-09 05:26)
このような本がリリースされていたとは!
読んでみたいです。
by TBM (2018-05-09 21:14)