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●『ももクロchan』で出た「1万円の宮崎マンゴー」から、「価値」と「価格」を思考する~早稲田 渡部直己のセクハラ問題に呆れかえる。 [「言葉」による革命]

●『ももクロchan』で出た「1万円の宮崎マンゴー」から、「価値」と「価格」を思考する~早稲田 渡部直己のセクハラ問題に呆れかえる。

末尾ルコ「社会観察の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

ももいろクローバーZがレギュラーでやっている『ももクロchan』という番組を観ていたら、と言うか、けっこうこれ、おもしろいんです。
わたしは最近少々ももクロを観始めて既にメンバーは20代なのだけれど、ももクロは10周年だから、彼女たちは中学時代から大観衆の前でステージを行っているのである。
国立競技場や西部ドームでのライブ開催など次々と女性グループとして驚くべき記録を築き上げてきたももクロだが、と、ここ1週間ほどで得た知識を披露するわたしだが、存在が大きく、しかも「アイドルグループ」の範疇でメンバーが20代半ばに差し掛かってきたら、「そろそろ落ち目だ」など、いろいろ言われるのは有名税でもあるのだろう。
なにせ今年5月には『ももいろクローバーZ 10th Anniversary The Diamond Four -in 桃響導夢-」という東京ドーム2日連続単独コンサートを成功させているのであるから。
この東京ドーム公演には蝶野正洋や新日本プロレスのメンバーもゲストとして登場したのだが、実は今夜は「ももクロの話」と言うよりも、『ももクロchan』でメンバーが食べていたものについてのお話である。
そう(?)、「1万円のマンゴー」だ。

宮崎県のマンゴーが例の元知事時代の営業によってブランド化しているのは周知だけれど、あ、わたしはこの「元知事」はまったくダメなのだけれど、それはさて置き、「マンゴー1個1万円」とか「1万円よりずっと上」とか、まあこれは宮崎マンゴーだけの話ではないけれど、「モノの価値」とかの見地から考えて、わたしはこのような価格の付け方、そしてその「価格を有難がる感覚」が好きではないのだ。
いみじくも『ももクロchan』の中でメンバーがシンプルにして真実に隣接する発言をしていた。
「値段を知ってから食べたほうが美味しく感じるよね」的な話だ。
ま、一般的にはそんなものでしょう。

「価値」と「価格」というテーマ、今後も深めていきます。

・・・・・・

最近ちょっと驚いたのは、文芸評論家で文学学術院教授だった渡部直己のセクハラ問題。
『朝日新聞』のサイト記事によると、次のような内容だ。
・・・
早稲田大は27日、文芸評論家で文学学術院教授の渡部直己氏(66)が、教え子だった元大学院生の女性(27)にセクハラやパワハラをしたとして、同日付で解任したと発表した。女性は相談した別の教授から「口止め」されたとも訴えており、早大は調査を続ける。
 女性は2016年4月に現代文芸コースに入学したが、今春に退学。6月に被害を申し立てていた。発表によると、渡部氏は女性の背中や頭を触るなどし、2人での食事に連れ出して「俺の女にしてやる」「卒業したら女として扱ってやる」などと言ったほか、他の学生にもハラスメントをしていた。(『朝日新聞』のサイトより)
・・・

大学関係者の卑劣なセクハラ自体は珍しい話ではなく、なにせ「閉鎖社会に君臨しているつもり」の人たちが多い世界だから、埋もれている卑劣行為もどんどん発覚させるべきだけれど、渡部直己ってずっと前から有名批評家で、わたしも少なからず彼の文章は読んできたのだが、そんな人物がこのご時世に、「まだ、こんなことやってるのか?!」という呆れ、驚きである。
まったく、何喰って生きてんだ!って感じではある。

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いっぷく

1万円のマンゴーというのは、有機栽培で、がごめ昆布とかキチン・キトサンを肥料にやっているとか、スッポンの肝吸をたらしているとか、そういう特別な作り方なのでしょうか。その値付けの根拠がわからないのですが、1万円あったら、何と何を買えて……、と私なら考えてしまいますね。
昔、クレージーキャッツにマンゴーが差し入れられたのに、犬塚弘以外マンゴーの食べ方を知らなくて、犬塚弘は上流階級ということがわかってしまったという話がありましたが、クレージーはみな学生時代から楽器をやっているような人たちですから、極貧家庭の人なんかいないのに、それでもそうだったほど、マンゴーは当時は高価だったんですね。そういう時代ならわかりますけど、90年代以降の相場では、ちょっと理解に苦しみますね。

ハラスメントは言語道断、弁解の余地なしですね。ただたまに、教授と学生が結婚することがあるので、そういう展開が自分にあるのかもと思いあがることがあるのかもしれませんね。作家の佐藤春夫の息子さん、心理学者でしたが、教え子と結婚したんですね。個人的に取材などで行き来があって、自宅に電話したときに、私と同世代っぽい声の女性が出たので、娘かとおもったら妻だったということがありました。有名教授だと、教え子がファンという場合はたしかにあるかもしれません。でもだかこそ、それに乗じてというようなことは許されないですね。

>「不破」と来ると、つい「不破哲三」が頭に浮かぶ昭和世代のせつなさ(笑)。あと、金子書記局長とか。

不破万作なので不破哲三はともかく、金子書記局長までセットで出ちゃいますか(笑)昼のうどんセットについてくる、かやくごはんのようなもんですね。そのセットは、今や現役党員でも若い世代で知っているのは少なくなっているかもしれません。
金子書記局長が副委員長に直って、名誉役員に勇退する頃、息子が党批判を雑誌で書いたので、以来赤旗から「金子」の文字は消え、党員ですら訃報を知らない人がいたという話ですから。
まあ、金子さんも家で酒飲みながら愚痴ってて、息子がそれを聞いて党に対する不満を増幅させていったのかもしれませんけどね。ただ息子は党批判以前に社会人としてあまり評判が……。党活動に生涯捧げると、子育てとか家庭のことが疎かになってしまうのかもしれません。

>コラムで一度「『男はつらいよ』を観たが、予想通りくだらなかった」

たしかビートたけしのことも批判していて、たけしが「消しゴム彫りなんかにわかってたまるか」のような反応を示したら、関は以来すっかり弱気な書き方に後退したことがありますね。私も関が現役のときは面白くて読んでいましたが、今思うと、どれぐらい覚悟と見識をもって書いていたのか見直さなければならないかもしれません。
『男はつらいよ』は国民的映画になってしまい、山田監督も、若い頃馬鹿シリーズあたりで見せていたハチャメチャさを抑えてきれいにつくろうとしている(でも毒はありましたが)ので、関に限らず、否定することがクリエイティブに見えるスタンスだと思われていたところもあったのではないかとおもいます。それはいいんですけどね。
ただそれは、『男はつらいよ』の本来の価値を知った上でこそ、でもまだこういうところが足りないからな、という意味ならわかるのですが、ただ「ダメだ」「つまんね」と否定的に唾棄するだけでは、「じゃあ、ダメじゃないのはどういうものだよ、お前何もわかってないだろ」といいたくなってしまいますね。
by いっぷく (2018-07-30 04:13) 

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