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●那須川天心について、「勝ったら世界中どこ行って試合しても100億の男だな。。」とかのたまう武井壮っていったい~なので、「格闘技」を語る際の最低限の知識を。 [「言葉」による革命]

●那須川天心について、「勝ったら世界中どこ行って試合しても100億の男だな。。」とかのたまう武井壮っていったい~なので、「格闘技」を語る際の最低限の知識を。

末尾ルコ「格闘技の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

「前提となる事実に対する知識が誤っていたら、その件に関して何を語っても頓珍漢になる」というお話を昨日しました。
で、格闘技を観戦するにあたって頓珍漢にならないための知識の一つですが、「世界プロ格闘技界のバリュー的ヒエラルキー」ですね、ここをまるで理解せずにものを言っている(書いている)人が日本にはとても多い。
まずですね、世界の広範囲で人気、知名度、そして高額な報酬を得られる格闘技は、プロレスを別とすれば、

1にボクシング・・・かなり離れて、
2にMMA(総合格闘技)

この2つしかありません。
そしてボクシングは何と言っても歴史もあれば、バリューも高いという意味では、唯一の「スーパースターを生み出せる格闘技」と言えます。
新興格闘技のMMAで今のところ世界的スーパースタ(だった)と言えるのは、ロンダ・ラウジーとコナー・マクレガーだけでしょう。

で、キックボクシングないし、それに類する格闘技なのですが、世界的にはマイナー競技です。
キック界から世界的スーパースターは今まで一人もいないし、(このままでは)今後も一人も出ません。
キックの選手が強いとか弱いとかそういう問題ではなく、それだけキックの試合は世界的に注目されてないのです。
ここを押さえておかないと、「同格の格闘技のベテランと若手が対戦できるか否か」という頓珍漢なイリュージョンになってしまうわけですね。
例えば武井壮というタレントがツイッターで次のような発言をしています。

「天心ならメイウェザー相手でもシンプルなボクシングルールで体重の上限だけ決めてドーンと受けて散っても倒してもスーパースターになれる試合をしちゃいそう。。」
「勝ったら世界中どこ行って試合しても100億の男だな。。」

この人、「アスリート」を売り物にしたタレントだそうですが、(何を世迷いごと、言ってるのか?)の世界です。
まずメイウェザーと天心が「まともな試合をする」と思うのが世迷いごとだし、仮に天心がメイウェザーと何らかのアトラクションをやり、少々顔が売れたとして、彼は「軽量級(身長165cm)のキックボクサー」です。
どこの国で誰と試合して、「100億円」出るというのでしょう。
軽量級のキック選手ならば、「日本とタイのスター」になれる可能性はありますが、「世界のスター」はもとより不可能な話なのです。
天心が本気で「世界のスター」を目指すのであれば、ボクシングかMMAへの転向しかあり得ませんが、この2つのメジャー格闘技でさえ、天心クラスのウエイトではスターは出難いという「事実」も知っておくべきでしょう。
まあ「転向」がないのであれば天心は、キックの世界で地道に、少なくとも「アジアNo1」くらいになるのをまず目標にすべきですね。
今のままでは、「下駄を履かされ続けるにいちゃん」で、キックの実力さえ見え難くなってます。

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いっぷく

格闘技は報酬面でそんなに厳しいですか。
なるほど。子どもたちがサッカーをやりたがっているにもかかわらず、ご飯を3合食わされても野球をやらせるバカ親がいるのがわかりますね。NPBのレギュラーなら今やほぼ1億円プレーヤー、ひと球団の選手(70人)の報酬合計は30億はくだらないですから。複数年契約とかありますし、ポスティングでアメリカに行ければ複数年何十億の契約ですし、個人事業主のくせに選手会は労働組合と認めてもらっているし、10年現役なら年金もつくし、夢というより「野球やってるだけでなんでそんなに恵まれてるの」という理不尽な思いを国民にさせていますね。
それに比べると格闘技は、トレーニングも試合もずっと過酷で現役の期間も短いと思いますが、なかなか厳しいですね。

おもちゃは人形も大切な道具でした。というより、人形こそ、といった方がいいかもしれません。
妹のリカちゃん人形のワタルくんを使ってプロレスごっこやりました。ワタルくん人形を2つ使って、ブルーザー・ブロディと、ディック・ザ・ブルーザーがブルーザーの名をかけて戦ったように、WWA認定「ワタル」争奪戦と銘打って、「あーかーこーなー」と篠原リングアナにりきって選手コールして、両手に人形を持って、ワタルがワタルにドロップキックしたり、空手チョップしたりして、清水一郎アナになりきって、「リカちゃん家の総帥。ワタルの矢のようなドロップキックでございます」とか実況も入れて遊びました。WWA認定なのは、当時まだ日本プロレスはNWAに加盟しておらず、力道山時代の報道圧力の名残りでWWA>NWAと報じられていて、もちろん子供である私はそれをそのまま信じてましたから。で負けた方は「ワタイチ」と名乗ることになりました(笑)
しかしワタル2体だけではマンネリ化するので、筆箱と、習字の筆差しも入れてタッグマッチにするとか、だんだん選手が増えていくのは面白かったですね。筆箱は開閉式で、一瞬ギィっとなるのでリングネームは「ギー」。習字の筆差しは筒型だったので「筒の助」。どうしてそう名付けたか忘れてしまいましたが、まあ上田馬之助からとったんでしょうね。もちろんフラッグシップタイトルは「インターナショナル選手権」(笑)
母が買い物に行っているときこっそりやってました。
by いっぷく (2018-11-14 05:41) 

TBM

キックはお金にならないようですね。
会場が満員でも儲からないと聞いたことがあります。
by TBM (2018-11-14 20:12) 

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