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●我が母、心臓バイパス手術後闘病記39日目、車椅子でのリハビリ初見学。~「認知症とは何か」についても考えを深めていこう。 [「言葉」による革命]

●我が母、心臓バイパス手術後闘病記39日目、車椅子でのリハビリ初見学。~「認知症とは何か」についても考えを深めていこう。

末尾ルコ「母の話、健康医療の話題」

4月26日(金)手術後39日目
転院3日目
午後12時の面会

昼食中。
差し入れは、『MOW』のリッチヨーグルト味。
これもまだ転院3日目ではっきりとしたことは言えないが、食事は高知赤十字病院よりも美味しそうに見える。
ただ、母の口に合うものはさほど多くない。
しかしまあ、一日のほとんどをベッドで横になっていて、おなかも空きはしないだろうし、その上好みでないものが出てきては・・・そこそこ食べれば、くらいでいいだろう。
それよりも差し入れで、「シャバの食べ物」にも慣れていってもらうという目標にしておいた方がいいに違いない。

昼食を片付けてもらいしばらく話をしていると、作業療法士(ということは後から知ったのだが)の女性が入ってきて、リハビリを開始すると言う。
「車椅子でできますかね~」と言うけれど、しばらくの間車椅子には1分も座っていられなかったのだが、どうなのだろう。
しかも担当の作業療法士は一人で、はっきりした美形顔だが(笑)、小柄である。
(大丈夫だろうか)と、いつでも手を貸す体制で見ていたが、さすがに作業療法士の肩書で仕事を任されているだけあって、無難に母を車椅子まで導く。
母も思いの外しっかりと足が踏ん張れているいるようだ。

わたしも見学可ということで、リハビリスペースまで一緒に行き、この時間は車椅子のまま、主に上半身を動かす動きである。
10~15分ほどゆっくりとしたリハビリだったが、指示された内容でできない動きはなかった。

リハビリ中作業療法士が時に、「ここどこか分かる?」とか「お年はいくつ?」とか尋ねるのだが、もちろんそれらは(認知症ではないかどうか)探りを入れているわけだ。
高知赤十字病院の主治医も「認知症ではないか」と仄めかす話をしていたが、確かに母は病院名や自分の年齢を時に間違うこともある。
しかしそれらはまず一つ、わけもわからないまま全身麻酔で大手術を受け、その後もしばらく強い麻酔で眠り、さらにその後も睡眠剤を使い一日中ベッドで昼も夜もない生活を送っているのだから、記憶が曖昧になる部分があっても仕方ないのではないか。
そしてもう一つ、どんな人間でも時分にとって重大事はよく記憶しており、そうでなければ忘れやすい傾向はあるはずだ。
母にとって病院名や自分の年齢などは決して重大事ではなく、重大なのは自分の名前、息子の顔や名前、ピアノのこと、単価のことなどなど、これらのことはスラスラと出てくるのである。
まあそれと、ある程度以上の年齢になると、固有名詞は出難くなるものでしょう。
そして誰しもですね、「若い頃と比べれば」、認知障害が起きるものですよ、誰しも。

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(。・_・。)2k

コルセット効果でしょうか
車椅子に座れてリハビリができるとは良い傾向ですね
この調子でいけば早期の退院も見えてきますね

by (。・_・。)2k (2019-04-30 00:36) 

いっぷく

>作業療法士

自力で起き上がって歩く訓練は、普通は理学療法士から始まって、第2段階で作業療法士になることが多いと思います。
私の長男は、入院中はずっと理学療法士で、退院してリハビリクリニックのお世話になっても2年ぐらい理学療法士の施術を受け、その人が(女性ですが)青年海外協力隊に志願して休職したので、それを機会にPTからOTの方にかわりました。
強いて言えば、作業療法士は情緒的なフォローもするそうなので、リハビリ計画にそれも含まれているのかなと感じました。

>母にとって病院名や自分の年齢などは決して重大事ではなく、重大なのは自分の名前、息子の顔や名前、ピアノのこと、単価のことなどなど、これらのことはスラスラと出てくるのである。

文字でしか実情を存じ上げないのであくまでも一般論ですが、認知症は以前から知っていることの物忘れではなく、5分ぐらい前の短期記憶や、話の辻褄が合っているかとか、物事へのこだわりや情緒などを診ています。肉親の顔もわからないのはかなり進んだ場合で、要介護1~2ぐらいですと、普通に会話をするけど認知症というケースはめずらしくないそうです。
それと高齢者の場合、認知症ではなかったのに、長期入院で発症するリスクが高いと言われています。
私の母が開腹手術をする時も、2週間入院したら認知機能低下のリスクは気をつけたほうがいいと言われました。
「早期発見」なら薬などもありますから、病院はそこを慎重に診ているのだと思います。
ですから私は認知症は怖がらず検査を積極的にお願いしてきました。しかしか肝心の母が拒絶してしまい、病院からは本人が拒絶したものは後で医事紛争のもとになるのでしないといわれています。
by いっぷく (2019-04-30 05:04) 

wildboar

仮に認知症と判断されても、進行を遅らせる薬しかありませんので周りがどのように対応するかということでしょうね。阿川佐和子さんの『看る力』は、けつこう面白い精神科医との対談ですから、かかりつけ医にも貸してあげました。
by wildboar (2019-04-30 06:54) 

ぽちの輔

自分で何もかもやらないと進まない環境なら
ボケてられないですけどねぇ。
病院は何でもやってくれるから
逆に危ないかも?^^;
by ぽちの輔 (2019-04-30 07:09) 

ニッキー

車椅子に座って上半身リハビリを15分も頑張れるなんて
さすがオーダーメードコルセット、
痛みを感じさせないんですねぇ( ^ω^ )
リハビリで運動すればお母様もお腹が空いて
もう少し食べられるように(差し入れをもっと要求かもしれないけどw)
なれますね=(^.^)=
by ニッキー (2019-04-30 07:27) 

hana2019

理学療法士=PT、作業療法士=OTの区別、対処する療法の違いについては当然、最初から理解していたものの・・・
罹患して10年以上も経つと言うのに、それぞれの資格試験の点数、レベルにおいてはPT、OTの順番がある事を知りませんでした。
だからといって、それがそれぞれの療法士の資格をもつ人物次第であるのは、これまでの過程で理解しているつもりです。
だからその人物の賢明さや熱意、経験は…ないよりはあった方が、患者にとり数段良いのは当然でありますが。。
シッカリと相手を観察して、対応をしてくれる。今行っている動きが今後の動作にどう関わってくるかを説明してくれる人物であるのが好ましく思えます。
また人間同士であるからには、相性もあるから難しいです。

最後に書かれている・・・ある程度以上の年齢になると、固有名詞は出難くなるもの
そして誰しも、「若い頃と比べれば」、認知障害が起きるものですよ。
・・・には大いに同感です。
人の名前、顔を覚えるのは得意であったものが、今では新施設で出会う人物名を覚えるのは、一日に3人くらいまでと決めております。
また海外映画俳優の名前は、一瞬に出なくなりました。
10年位前までは、スラスラ出ていたのに。
私の場合、出血をした脳の箇所から萎縮が見られる…との事なので、仕方がないのかもしれません(笑)
我が母は86歳と言う年齢から仕方がないけれど、会話中に勝手に別の話題へ。また人の話は、まず聞きませんね。
それでも医院で受けた認知症検査では、異常なしでした。
by hana2019 (2019-04-30 15:59) 

ゆうみ

良くなってきてうれしいです。
骨折した場所も落ち着いてきて リハビリがうまくいけば
帰宅できるようになると思います。
お家の中(玄関 廊下 トイレ 洗面所等)手すり用のバーはありますか?

by ゆうみ (2019-04-30 23:02) 

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