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●わが母、心臓バイパス手術後闘病記42日目~高学歴家族を率いる(母の)末妹(つまりわたしの叔母)、突然の見舞い。~令和時代初日、わたしが読んだのはネルヴァルの『シルヴィ』と綾辻行人『殺人鬼Ⅱ』。 [「言葉」による革命]

●わが母、心臓バイパス手術後闘病記42日目~高学歴家族を率いる(母の)末妹(つまりわたしの叔母)、突然の見舞い。~令和時代初日、わたしが読んだのはネルヴァルの『シルヴィ』と綾辻行人『殺人鬼Ⅱ』。

末尾ルコ「母の話、読書の話題」

平成最後の日と令和1日目、本はジェラール・ド・ネルヴァルの『シルヴィ』、映画はクリント・イーストウッドの『17時15分、パリ行き』で過ごした。
元号が変わることに関して格別な思い入れも、もちろんセンチメンタルな気分も持ってないけれど、ここへきての「一つの区切り」と考えるのがわたし自身もしっくり来る感覚で、困難な20代に読んで衝撃を受けた大切なネルヴァルの『シルヴィ』を数ページでも読んでみようという趣向だ。
ま、その後は綾辻行人の『殺人鬼Ⅱ』を読んだのですけどね(笑)。
綾辻行人もすご~く久しぶりだけれど、この読みやすさはあらためてすごい!
50ページ、100ページと、漫画以上にページが進んでいくではないか。
時にあるページでピタッと指が止まることのあるガルシア・マルケスらとは別世界の読書だ。
マルケスと綾辻行人を比べるな、と。

・・・

4月30日(火)手術後42日目
転院7日目

母は三姉妹の長女(人生を間違えた弟がいたが、かなり前に亡くなっている)。
この日午前、末妹が見舞いに来ていた。

この末妹、高学歴家族(東大、早稲田、慶応などなど)を率い、傲慢で勘違い人生を送っていた。
しかし彼女の人生にもいろいろあり、多少丸くはなっているかなあと、少し前に届いた母に対する優しい文面の手紙を読み、わたしはそうも感じていた。
末妹はわたしの昼の面会以前に来ていたということで、既に帰った後だったが、見舞い品の洋焼き菓子詰め合わせを病室に置いていた。
この日入室し母と顔が合った瞬間、「えらいことがあったで」と言った「えらいこと」とは末妹の来訪だったわけだ。
ずっとそりの合わない末妹の顔が現れるだけで「えらいこと」というのは分かる。

で、焼き菓子詰め合わせもいただいたし、少し前の手紙も優しかったしで、返礼の電話くらいはしておかねばと、まず大阪住まいの次女に電話して末妹の電話番号を教えてもらう。
その際に次女にもベッドの母と話してもらった。
母にとっても次女にとっても数か月ぶりの会話であり、二人ともいたく感激してくれ、もちろんわたしもうれしくないはずはない。
その勢いを借りて(?)末妹にも電話したが、次女と違い相変わらずの押しつけがましい母しぶりで、母と久々に顔を合わせた「感激」などというものは微塵も感じさせなかった。
あの「手紙」は何だったのだろう。
ひょっとしたら末妹の来訪時、いきなりのことで母があまりいい顔をしなかったのかも、とも想像したが、それよりもやはり三つ子の魂百まで・・・押しつけがましい態度が根本的に変わるのは難しいのだろう。

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コメント 8

(。・_・。)2k

三つ子の魂百まで
確かに そうなんですよねぇ
そうそう変われるものでは無いと思います

by (。・_・。)2k (2019-05-06 00:20) 

ゆうみ

学歴高いと勘違い多いよね

周りに掃くほどそういうのいます。
by ゆうみ (2019-05-06 00:37) 

いっぷく

>末妹が見舞いに来ていた。

姉妹ということは、そんなに年齢は違わないんですよね。
とすれば、その方もご高齢と思われますので、何にせよ見舞いに来られたことは誠意の表れではないでしょうか。

私の母のところには、病院の近所に住み、違う階に夫が入院していた末妹とその息子しか来ませんでした。
たとえば、もしもの場合の葬儀の相談までしていた従兄(母の姉の息子)は、ちゃらんぽらんで気の小さいやつで、途中でlineの返事をよこさず逃げてしまいました。その男の息子に文句のメールは入れましたけどね。昔、悩んで自殺未遂した前歴があるので、直接は責めないようにして(苦笑)
私の母は退院しましたが、いったいどの面下げて会えるだろうと、まあ会うことはないと思いますが、とっちめてやりたいやつです。
母の弟は、脳梗塞を繰り返しているそうですが、私はその人にいろいろ迷惑をかけられ、亡くなっても骨を拾うつもりはないので、そもそも来られてもこまるというか、こっちも行かなければならなくなるので、直接連絡はしませんでした。
あとは遠方に姉が1人いますが、その人も90歳過ぎて全介助状態ですから、見舞いどころかもう電話で話すこともできないと思います。
ですから、歳を取ると、いつ会いたくても会えなくなるかもわかりませんし、見舞いというのはよい機会であったとおもいます。

>傲慢で勘違い人生を送っていた。

私の母も学歴が好きな人ですが、そのおおもとは、母の母なのです。
母の母の兄弟は旧帝大にみんな入っているそうで、母の母だけは高等女学校卒で、私の母に言わせると、その時代に高等女学校はすごいといいますが、その時代でも大学に行った女性は少数でもいますし、旧帝大兄弟の中で自分だけが高等女学校止まりだったコンプレックスが学歴ブランド主義につながり、それを私の母に教え込んだトンデモない祖母なのです。
ですから、その方がなぜそうなったかというところに、問題の本質があるのかなという気もします。
by いっぷく (2019-05-06 04:32) 

wildboar

ちょっと理解しづらい末妹さんのようですねぇ。
by wildboar (2019-05-06 04:59) 

ぽちの輔

勘違いしたまま終わるのでしょうね^^;
by ぽちの輔 (2019-05-06 06:45) 

JUNKO

私には兄妹がいないのでしょういう感情は理解できないところがあります。母上ぐんぐんよくなられているようでよかったです。
by JUNKO (2019-05-06 12:24) 

hana2019

高学歴家族を率いる(母の)末妹・・・って、この文章ひとつからもいかにも自信家といった強い個性、強力さが垣間見られます(笑)我が友人にもいますので、笑ってしまいました。
同じ兄弟でも我が弟一家も私大卒の弟以外は、筑波、子供二人は一橋と、まぁ高偏差値大学ばかりながら…対する我が家は低学歴、私大卒であるに関わらず、「お姉ちゃんはエライんだから」と全く意味もない部分で威厳を見せている私。
実生活での経済力の違いは勿論、母の面倒にしてもほぼ弟夫婦に任せきりに関わらず、いい気なもんです(笑)
同性の姉妹となると、張り合う面もある事でしょうし・・・または、それぞれの性格次第と考えられるかと。
その妹さんにしてみれば、お見舞いをする行為も譲歩の一環であったのかもしれないですね。
by hana2019 (2019-05-06 12:29) 

ニッキー

年齢を重ねると余計に変わりにくいかと(⌒-⌒; )
でもとりあえずお見舞いに来てくれたってことは
きっと心配されてたんじゃないかと思うのですが・・・(⌒-⌒; )
by ニッキー (2019-05-06 19:09) 

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