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●末尾ルコ かつて語った高峰秀子「カルメン故郷に帰る」。 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ かつて語った高峰秀子「カルメン故郷に帰る」。

日本映画史上最高の映画女優は?
と問われたらすぐ誰の名が挙がりますか?
あるいは日本映画史上の「大女優」は?
と問われれば?

「大女優」という言葉。
いささか大時代的ではあるけれど、ずっと使い続けていきたい言葉の一つです。
そうですね、放っておくと世の中、大切な言葉がどんどん「死語」扱いになっていき、何の意味もなさない軽く醜悪な「新語・流行語」ばかりになっていく。
この危機感をわたしたちはもっと共有しなければ!

で、「大女優」。
この言葉に相応しい女優って、現在20~40代の人たちの中にはおりません。
やはり代表作が一本や二本ではダメだし、「大女優」という言葉に相応しい「風格」を纏っていなかれば。

ああ、警戒していないと、「風格」という言葉も「死語」になってしまいますよ。

わたしが日本映画史上で「大女優」という言葉ですぐ想起するのは、

原節子
田中絹代
高峰秀子
そして
若尾文子

の4人。

この前木下惠介監督の「カルメン故郷に帰る」を観たんですが、やはり高峰秀子は凄い!
大女優にしてあのアナーキーな映画でアナーキーな演技とキャラクターを炸裂させている。
現在の女優たち、とてもじゃないが敵いません。

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hana2020

高峰秀子の名前を聞いても、今の人はピンとこないと思います。・・・かく言う私も「カルメン故郷に帰る」「二十四の瞳」「浮雲」…等、代表作とされるどれも見鑑賞なまま。
佐田啓二と灯台守の夫婦役であった「喜びも悲しみも幾歳月」、三船敏郎版の「無法松の一生」。
そしてなぜか観た「女が階段を上る時」、しかしどれも子供の頃であった為、ストーリーを記憶しているくらいに過ぎません。
上記の大女優たち、原節子出演作は「東京物語」のみ。
田中絹代、若尾文子は当然、優れた作品ばかりで納得しております。
by hana2020 (2020-06-26 21:21) 

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