SSブログ

●末尾ルコ かつて語った『獄門島』 1 [「言葉」による革命]

市川崑の『獄門島』を観た。
いつ以来だろう、それにしてもとんでもなくおもしろい。
そもそもキャストが素晴らしい。

石坂浩二、佐分利信、東野英治郎、大原麗子、浅野ゆう子、中村七枝子、一ノ瀬康子、草笛光子、司葉子、荻野目洋子、荻野目慶子、大滝秀治、太地喜和子、ピーター、加藤武、上條恒彦、松村達雄、三木のり平、坂口良子・・・他にもいろいろ出演しているけれど、これまた「画面の隅々までいい役者で満たされている」状態であり、この快楽は平成の邦画ではなかなか味わえないものなのだ。


タグ:アート 映画
nice!(10)  コメント(1) 

nice! 10

コメント 1

hana2021

なにもかも昔は良かったと言っているようながら、監督が市川崑、佐分利信の重厚な演技だけでも、納得してしまうような。本作は未鑑賞ながら、一作目の「本陣殺人事件」。主人である田村高廣の暗いよく言えば静かな物越しに、人をねめつけるかのような眼差し、そこに神経質で潔癖な性格をのぞかしていました。妻の過去を許すことは出来ない、だからと言って自らのプライドも傷つけたくない事が事件のきっかけであったのだから。
その点で、乱歩原作の「人でなしの恋」での阿部寛、羽田美智子の二人では綺麗に描かれ過ぎていて、作品全体が深みに欠けた気がします。
現在の日本映画での配役は、訳ありの過去を持つ中年過ぎの役は田中裕子、大竹しのぶ。脱ぐと言えば寺島しのぶ・・・と、あまりにも単純です。最近の宮沢りえもそちら側に入っていっている感じがします。


by hana2021 (2021-01-23 22:57) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。