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*「オーバー・フェンス」オダギリジョーの涙。

「オーバー・フェンス」は原作者が佐藤泰志で、芥川賞に5回ノミネートされたが、受賞はできなかった。そして41歳で自殺。しかし死後再評価がはじまり映画化された作品は、「海炭市叙景」(2010年)、「そこのみにて光輝く」(2014年)、「オーバー・フェンス」(2016年)、「きみの鳥はうたえる」(2018年) 、「草の響き」(2021年)、 「夜、鳥たちが啼く」(2022年)と驚異的なペースである。
「オーバー・フェンス」でオダギリジョーが泣くシーンがあ。今どき「男が泣くな」などと言う者は何時代に生きているのか首を捻らざるを得ないが、しかし男女問わずみだりに涙を見せるのはどうかという気持ちもある。もちろん精神的不調などを持っている場合は別であるが。
「オーバー・フェンス」でオダギリジョーが泣くシーン。これはとてもよかった。ついに人生の負担に耐え兼ね、静かに涙をこぼすその姿。
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hana2024

書いた作品郡と、原作者佐藤泰志の短い生涯。そのどちらも、それ程知る訳ではないにしても、不運と悲劇的なイメージに支配されているように感じられます。
後世になってみれば、命を削るようにして書き残した作品が注目を浴び、支持されるようになったのが自死した後と言う皮肉。
作者の函館三部作のうち読んでいるのは、「そこのみにて光輝く」一作のみながら。こうしてご紹介された文章を読むと、どれもとなりました。
ドラマ性の強いものから、とぼけた役がらまで演じるオダギリジョー、「オーバー・フェンス」もリスト入りは確実です。
それにしても時代が、作品に追いついていたならの思いが強くあります。
by hana2024 (2024-05-23 20:16) 

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