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*映画「遠いところ」の人間のクズ。 [末尾ルコ(アルベール)より]

映画「遠いところ」は沖縄が舞台。主人公は17歳の女性。夫と子どもがいて本人はキャバクラで働いている。夫は朝から酒を呑み、働かなくなる。当然生活は苦しくなり、家賃なども滞納するようになる。働くよう促される夫は暴力を振るうようになるが、そのシーンが過酷である。仰向けに倒した妻の上でいわゆるマウントポジションの体勢となり動けない妻の顔面を容赦なく殴る。人間のクズである。そして人間のクズを人間のクズとして描くのも映画のおもしろさであり、2時間強の時間、まったく退屈することはなかった。
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hana2024

過ごしやすい冬の沖縄しか知りませんが、またまだ17歳ですでに子供がいる暮らしと言うのも想像出来ない未知の世界ながら。観光第一で成り立つ沖縄と言う土地、アメリカ軍の基地を身近にして、そこに依存せざるをえない暮らしは想像するしかない訳ながら、私の知る沖縄の人は、そこから飛び出したい思いを多少なりとももって生きていると感じました。
暑い日差しの下での労働、美しい海に目を転じれば、そこには遊びに興じる同年齢の若者の姿が煌めいて映って。
現実から遠ざかりたい、そうした気持ちになるのは当然と想像されます。
by hana2024 (2024-06-26 15:08) 

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