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*「聖職の碑」、怖いくらいの子どもの顔。 [末尾ルコ(アルベール)より]

森谷司郎監督の「聖職の碑」はまれ、木曽駒ヶ岳で教員・生徒ら38人が暴風雨に遭遇し遭難する経緯が描かれているが、その怖さは海難事故描いた「パーフェクト・ストーム」を上回ると、私見ではあるが感じた。特に驚いたのが、低体温症で死んでいく子どもたちの顔、そして顔色。死が近い人間の描写、あるいは遺体描写は監督によって様々だが、時に死が間近の人間のはずなのに、あるいは遺体のはずなのに、いかにも健康そうな顔色をしているシーンに出くわすことがあるが、いくらなんでもそんな描写はないだろう。その点「聖職の碑」の死に瀕した子どもたちの顔色は怖いくらいで、作り手の気概をこんなところにも感じる。
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hana2024

鑑賞したのは数十年前で、このような細部までは覚えていないのです。
by hana2024 (2024-11-01 16:52) 

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