*｢ポトフ 美食家と料理人｣、料理を作り、食べる。

｢ポトフ 美食家と料理人｣はその多くの時間を料理を作り食するシーンに割いている。もちろん退屈するどころか見入ってしまい陶然とする。監督は｢青いパパイヤの香り｣のトラン･アン･ユン。さすが映画作家、料理シーンのスペクタクル性を熟知しているのだろう。｢バベットの晩餐会｣でバベット を演じるステファーヌ・オードランが高級フランス料理を作るシーンのように。そして料理はそもそも自然を原流とする食材を基にしているものだから、自然描写とも親和性が高い。たとえば世界初のレストラン誕生を描いたとされる｢デリシュ！｣におけるため息出る美しい自然。
｢ポトフ 美食家と料理人｣の主演は、ブノワ･マジメルとジュリエット･ビノシュである。




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