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*ジェラールと雷蔵の「はかなさ」。 [末尾ルコ(アルベール)より]

死が近かった「モンパルナスの灯」のジェラール・フィリップに感じた「はかなさ」は決して先入観からではない。けれど30代半ばで亡くなる彼の人生と、大スター映画俳優としての彼の特別な持ち味「はかなさ」とが無関係だとも思わない。
そして日本には同じく30代半ばで亡くなった大スター映画俳優市川雷蔵かいる。映画「剣」で見事な演技を見せてくれている雷蔵に対して原作者三島由紀夫はその「はかなさ」を称賛している。さすが、だと思う。
しかし、「はかなさ」とは演技力を修練すれば醸し出せるものだろうか。鑑賞者はそんな要素まで繊細に感受せねばならない。

・・・・・・

「濃厚な映画たち」のために
「本・映画・音楽」を「話題にする」という戦い

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hana2025

平均寿命である八十代まで生きる、映画俳優も多い中。三十代での死はあまりにも早く感じられます。
本ブログとは次元の違う一作ながら、角川映画の「戦国自衛隊」。半村良の書いた原作だけは読みましたけれど、その半村良をはじめ、45年前に撮られた作中の出演である千葉真一、夏八木勲、渡瀬恒彦、監督自身、エンディングテーマを歌ったジョー・山中と皆揃って死去していた事実には驚愕しました。「ララバイラブユー」は、良い曲です♪
見送る「はかなさ」、生きていくって、こうした事も含めてなのですね。
by hana2025 (2025-01-10 22:33) 

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