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スヴェトラーナと弾丸   バトンですよお♡ [生と死のためのアート]

弾丸は危うくぼくとスヴェトラーナの頭上をかすめて、深紅の薔薇の絡まるバルコニーの大理石で造られたネオローマンゴシック様式の柱に食い込んだ。
「危機一髪だったね、スヴェトラーナ!」
「スリルね!アルベール!!」
ぼくは体の下になったスヴェトラーナの顔を見た。
驚きと恐怖とある種の興奮の入り混じったスヴェトラーナの表情には今まで見たことのない凄愴な美しさが溢れ出ていた。

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さあ!tacit_tacet様にバトンを渡しますう!! しかしわたしのバトンも続くというこのルール無視<(_ _)> [生と死のためのアート]

さて渡されたバトンがいつ終わるか、わたし自身にも分からなくなっている今日この頃、皆さまいかがお過ごしのことでしょうか?
しかし渡されたバトンをどなたかに渡すというルールがあるんですよね。
元来控えめな性格のわたし(←本当か?)、仁義・友情を感じているブログ運営者の方は幸い少なからずおりますが、どなたに渡してよいやらというのはとても迷うところ。
そんな折、「わたしがやってもいい」ということを自らおっしゃってくださる方がおりました!

それがtacit_tacet様!(←人間を紹介しているとは思えない名前です 笑)

まだ面識はありませんが、tacit_tacet様が高度な知性と独自の美意識を持っているのは下記のブログでも明らか。
 ↓

「experience in material」

けれどバトンは下記のブログで行うということです。
 ↓
http://tacet-tacet.blog.so-net.ne.jp/

それではtacit_tacet様、よろしくお願いいたします!

後のおふたかたに関しては、まだ何も考えておりません。
ひょっとしたら、忘れたふりをするかもしれませんし、何かヘンな方法を考えるかもしれません。(笑)

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「花を美しい」と思わない感性(?)  「カラヴァッジョ」ティモシー・ウィルソン=スミス著 宮下規久朗訳 西村書店 [ルコ的読書]

花を見ても何も感じない人がいる。
「そんなバカな」と思うかもしれないが、いるのだこれが。
「教育」ということを考えるとき、子ども時代に闇雲に英会話などを習わせるよりも、例えば「花を美しい」と感じ取れるような「教育」の方が人間として必要なのではないか。
もちろん全ての人が花を美しいと思わなければならないということはない。
「花は美しくない」という美意識があってもいいだろう。
しかしそれは美に対する感覚が鈍いゆえの「無頓着」ではなく、美意識を研ぎ澄ませた上での「反論」であればと思う。
カラヴァッジョの絵の中にも、少なからず花を見ることができる。

「花を上手に描くことは人物をうまく描くのと同じくらい難しい」と彼はジュスティニアーニに語ったが、花の絵を人物画の上位に置くことはなく、実際には歴史画家として傑出し、キリスト教や古代の情景を劇にしうる者になることを目標とした。

   「カラヴァッジョ」ティモシー・ウィルソン=スミス著 宮下規久朗訳 西村書店
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「素直になれなくて」第6話、瑛太の見事な感情表現。吉高由里子「美丘」共演者 林遣都 [吉高由里子]

「素直になれなくて」第6話。
瑛太の演技で注目すべき点があったので、それについて書いてみよう。
まずこのような「おそまつなシナリオ」のドラマでこれまで瑛太らしいよさを見せることができていなかったが、今回はあった。
相手はやはり井川遥である。
夫に瑛太との仲を知られた井川遥に「別れ」を切り出されるシーン。
突然「別れ」を切りだされた男の心理を、瑛太は表情の強張り、定まらぬ目線、なんとかすがろうと口ごもるセリフなどで実に的確に表現していた。
それを受け止める井川遥の芝居にははっきりしないものがあったが、少なくともその美貌でテレビドラマ離れした重厚な画面作りに貢献していた。
ここは、「素直になれなくて」スタート以来、初めて「まともに」観ることのできるシーンだったと言える。

しかし残念ながら、その少し後、瑛太は「トンデモ」シーンを演じる羽目になる。
次回、前記のシーンと対比してみよう。(多分)

吉高由里子「美丘」出演者の中で、映画ファンとして嬉しいのはやはり林遣都だ。
林遣都は映画畑の優秀な俳優で、その容姿にはスクリーン映えする美しさとスケール感がある。
できれば映画で共演といってほしかったが、とりあえずドラマで2人の映る画面を見てみよう。

● 映画「バッテリー」ですでに林遣都のスケールを感じることができる。

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「心の日月」 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「心の日月」木村恵吾監督

若尾文子主演、菊池寛原作。と、わざわざ書いたのは、何ともストーリーがバカバカしかったので。待ち合わせの場所を間違ったことで運命が狂うわけだが、「偶然」が連発される展開はかなり失笑もの。当時の東京の街並みなどが観られるのは嬉しい。

4点
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注目!「チェイス 国税査察官」の水野 絵梨奈。 [メディア論]

メジャーで力のある若手女優の活躍が際立つ昨今、そのような派手なインパクトのあるタイプではないが、注目したいのが「チェイス 国税査察官」出演の水野絵梨奈だ。
「チェイス 国税査察官」では江口洋介の娘役である。
水野絵梨奈のどこがいいかというと、簡単に言えばリアリスティックな色気があるところだ。
体型とか顔立ちとかにも色気があるし、個性が強くない分、色気がリアリスティックに感じられる。

経歴を見てみると、映画は「ゼラチンシルバーLOVE」「のんちゃんのり弁」など。
舞台経験もある。
もちろんキャリア的にはとりたててどうこういうほどのものはないが、演技も無難にこなす。
いい役に巡り合ってもらいたい女優の一人だ。
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