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スヴェトラーナと湖      バ、バ、バトン・・<(_ _)> [生と死のためのアート]

「おお、スヴェトラーナ、ぼくは本当にフィンランドの湖にいるのだろうか」
「まあアルベール!本当にあなたって人はおかしな人。今にも敵の射撃がわたしたちを抹殺しようとしているときにそんなことばっかり!」
「だってスヴェトラーナ!ぼくは不思議な気分なんだ。今君の瞳の中にいるだなんて・・。そうさぼくはおバカさんさ、君がそばにいるときはいつでも恋に狂ったおバカさんなんだ!」
「物狂おしいわ!アルベール!」
そして2人は軽くキスを交わし、数秒見つめ合う。
その間に弾丸はさらに数発2人の頭の上をかすめる。

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わが「美学」へ向けて [末尾ルコ(アルベール) 美学 生と死のあいだ]

「美」とは何か?
「美学」とは何か?
歴史の上に現れた「美学」は多様だが、多分わたしの唱える美学はそのどれとも違う。
例えば優秀でアカデミックな美学者とされる人たちの中にも「美しくない」あるいは「醜い」人たちがいるとわたしは言い出すに違いない。
その意味でわたしの唱える「美学」は反逆的と言えるかもしれないし、まるでアカデミックでないというのは間違いなさそうだ。

しかしアカデミズムに何もかも任せておいてもいいことなど何もない。
そんな確信もはっきりと持っている。

わたしはいずれ自分の美学に名を冠するだろう。

タグ:アート 美学
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福島瑞穂消費者・少子化担当相の罷免とアンチエイジングの関係 その1 [生と死のためのアート]

さて、梅雨入り前の日本をどことなく活気づけた感のある福島瑞穂消費者・少子化担当相の罷免。
しかしここでは政治的文脈とはまったく別の話だ。

罷免される直前の福島社民党党首。
なにかそれまでと違う印象はなかったか?
それともわたしだけの錯覚だったのか?

そう、「錯覚であってほしい」という気持ちもあるのだけれど、なんとわたしには「あれ、最近の福島瑞穂よりもきれいなのでは・・」などと感じてしまったのだ。
え、そんなことない?
やっぱり?

いやいや、それではここで終わってしまうので、「きれいに見えた」という前提で話を続けよう(・_・;)

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「Mother」第7話、田中裕子と尾野真千子の見せた殺気。吉高由里子が「蛇にピアス」で見せた殺気。 [吉高由里子]

田中裕子の散髪屋。
尾野真千子が入って来る。
尾野真千子は松雪泰子が連れ去った自分の娘を探している。
そして娘は奥の部屋にいるのだ。
しかし田中裕子は「娘がいる」とは言わない。
尾野真千子が娘の実の母であることにすぐ気づいたから。

田中裕子は騙そうとする。
尾野真千子は娘の靴を見つける。
強引に家の中へ入り込もうとする。
この経過、時間にしてわずかだ。
わずかの時間で強烈な緊迫感がみなぎる。
髪を振り乱した尾野真千子の殺気。
かつて殺人を犯したであろう女を演じる田中裕子の殺気。
2人とも相手を殺しかねない雰囲気を漂わす。

髪を振り乱した尾野真千子のやや耽美的な美しさ。
殺気と言えば、「蛇にピアス」の吉高由里子も濃厚に漂わせていたのだが・・。

「オリヲン座からの招待」 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「オリヲン座からの招待」三枝健起監督

「オリヲン座」という映画館を経営する夫婦、働く若いスタッフ、そして夫の死、さらに昭和の描写。そうなるとかなり先読みできる展開なので、予想を覆すような演出などがほしいところだが、そのようなものはまったくなかった。真面目に作られているが、それだけでは映画館の暗闇へ足を運ぶ甲斐がない。

4点


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ユディトより・・、ジャンヌ・ダルク、聖バルバラ。 [生と死のためのアート]

ユディトだけでなく、欧米の神話や聖者伝には「救国の女」あるいは「受難の女」というイメージが多く登場する。
その最たるものがジャンヌ・ダルクのエピソードだろうが、あれは比較的新しい時代(1431年ジャンヌ火刑に)でしかも「救国」と「受難」の双方を兼ね備えているという「歴史上の軌跡」とさえ言えるものだった。
ジャンヌ・ダルクのエピソードが歴史的に存在することがフランスに「特別な国」のイメージを付与している一因なのは間違いないだろう。

さらに遡れば、聖バルバラの美しい聖女伝がある。
塔に幽閉された少女という美しくも倒錯的なイメージは、ヤン・ファン・エイクを始めとして多くのアーティストの想像力を揺さぶり続けている。

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