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小説 神秘アンチエイジング&エロス 252 失礼 [小説 神秘アンチエイジング&エロス]

「えいじちゃんさあ、お前、おれたちにかなり失礼な態度なの分かってる?」
「いや、あの・・」
「か~な~り、失礼だよお前、分かってんのか、えいじ?」
「・・・」
いったい何を言い出すのか、瑛次の喉は水分が少なくなっている。
「だいたいお前、ラーメン屋でどういう態度とった?」
「え?」
「言ってみろよ、おら。お前、ラーメン屋でどんな態度だった?」
ラーメン屋で?
男たちに対して?
こんなに怒りを買うようなことを?
「言ってみろよ、おらあ~」
怒鳴り声が、町のどこかで鳴らされたクラクションと交叉する。

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。
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小説 神秘アンチエイジング&エロス 262 父 [小説 神秘アンチエイジング&エロス]

あの日の父親はそれまで見たことがないほど怖かった。
普段はあまり喋ることもなく、まして声を上げることなどまったくと言っていいほどなかった父親が顔を真っ赤にして怒鳴ったのだ。
「瑛次!どういうつもりだ、これは!」
いつものように母親にやんわりとたしなめられて終わりだと思っていた瑛次は小便を少しだけ漏らした。
大声で泣こうにも声が出なかった。
声を出すと父親に殴られそうな気さえしたのだ。
瑛次の喉にはただ何度も嗚咽が上下していた。
父親はその秋、10月に死んだ。

今の瑛次。
35歳の瑛次に小学3年生の瑛次が混入する。

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。

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ユディトの顔の希少性  カラヴァッジョ「ホロフェルネスの首を切るユディト」  [ルコ的読書]

カラヴァッジョの「ホロフェルネスの首を切るユディト」は、まさに「暗殺の瞬間」を描いた、しかもヴィヴィッドな表現で描いたところに大きな特徴がある。
血がスプラッター映画のように噴き出し、ホロフェルネスの顔は醜く歪んでいる。
しかし最も印象深いのはユディトの顔だ。
美しい・・だけではなく、何というのだろう、とてもチャーミングなのだ。
「チャーミングな女性像」・・これは絵画の歴史に置いて、さほど多く観られるものではない。
例えば「モナリザ」と付き合いたいと思う男性は少ないだろうが、カラヴァッジョの描いたユディトであれば付き合いたいと思う男は多くいるだろう。(もっとも、首を切っている最中だが 笑)
それほど現代性に溢れ、魅力的に描かれている。
逆に言えば、だからこそカラヴァッジョの絵からは通俗性が濃厚に漂うわけだ。

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福島瑞穂消費者・少子化担当相の罷免とアンチエイジングの関係 その4 [生と死のためのアート]

いやその・・。
先だって「スーパーニュース」で罷免後の福島瑞穂社民党党首をインタヴューしていたが・・。
いや、このさきは書くまい・・。
あくまでわたしが「(以前より)きれい(かも)」と思ったのは罷免騒動中の福島党首だ。

で、罷免騒動中の福島瑞穂党首が「キレイ」に見えた理由を「見られているという意識」だと考えたわけだが・・。
やはり「見られているという意識」は重要だと思う。
もちろんこれは「全国的な注目を浴びる」ということのみを言っているのではないし、極度な自意識過剰を持つべきだと言っているのでもない。
福島党首の場合は極端な例となったが、一般人の場合でもある程度「見られている」という緊張感を持つことが「キレイ」でいられる可能性としては高くなりそうだ。
「見られているという意識」のなさは、精神の弛緩、そして外見の弛緩にもつながるだろう。
適度に「見られているという意識」があれば、精神は適度に緊張感が保たれ、服装やメークアップにも神経を使い、あるいはそうした心のありようが細胞に何らかの好影響を与えないとは言い切れないのではないか。

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渡辺えり子のいない「素直になれなくて」なんて・・。吉高由里子のWOWOW「豆腐姉妹」は一人三役、新手法。 [吉高由里子]

もはやどうにもこうにもならない展開の「素直になれなくて」だが、しかも最近渡辺えり子の姿をとんと見かけない。
井川遥と渡辺えり子が楽しみで観ているようなものなのにこの仕打ちは!
まさか「渡辺えり子なんて見たくない」などという視聴者の意見が殺到したんじゃないだろうなあ~、などと訝る今日この頃ですが、皆さまに置かれましてはいかがお過ごしでしょうか?♡
それにしても今や屈指の「恥ずかしいシーン」と化した瑛太と上野樹里のやり取り。
瑛太にはこんなシーンを演じてほしくなかった。
しかし井川遥に対する表情はいまだ秀逸だ。

さて吉高由里子のWOWOW「豆腐姉妹」。
WOWOWドラマらしく実験的な手法が取り入れられている。
吉高由里子が一人三役というのだが、長女→ドラマ、次女→アニメーション、三女→フェイクドキュメンタリーなのだそうだ。
と言うか、わたしも今のところピンと来てません、この手法(笑)

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オレリー・デュポンAurelie Dupontの「l'espace d'un instant」(日本題「輝ける一瞬に」) 映画作家セドリック・クラピッシュの映像 [愛とバレエ]

オレリー・デュポンAurelie Dupontの「l'espace d'un instant」(日本題「輝ける一瞬に」)。
監督はセドリック・クラピッシュ。
今まで監督した作品は、
「家族の気分」
「パリの確率」
「スパニッシュ・アパートメント」
「スナッチ アウェイ」
「ロシアン・ドールズ」
「PARIS」
改めて見ると、意外と本数が少ないような気もする。
ロマン・デュリスと「PARIS」は秀逸な作品だった。
ヒット作「スパニッシュ・アパートメント」「ロシアン・ドールズ」に関しては意見が分かれる。
それはともかく、「l'espace d'un instant」(日本題「輝ける一瞬に」)を観るのであれば、現代フランス映画界屈指の映画作家セドリック・クラピッシュによるものであることを忘れずにいたい。

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「蟹工船」SABU監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「蟹工船」SABU監督

小林多喜二の原作を人工的な空間に閉じこめ、適度にブラックジョーク等を交えたなどという点を楽しめるかどうかだが、わたしは思った以上に楽しめた。しかしこの作品に小林多喜二が描こうとしたサムシングを感じたかと言えば、それはちょっと無理な相談。豪華俳優陣の中でも西島秀俊の「鬼ぶり」が見もの。

5点
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