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衝撃!ロングヘアで初めて分かった事実! [生と死のためのアート]

そうしてわたしのロングヘアの時代は数年続いた。
その時期のわたしの印象はかなり強かったようで、どこへ行っても普通一度で覚えられた。
わたし自身、頬のかぶさる髪の毛、肩のかかる髪の毛などに憧れていたこともあり、現実にそうなった自分を確認しては満悦することもしばしばだった。
その実、人の見えないところでかなり苦労していたということもあった。
長くなって初めて分かったのだが、わたしの髪の毛はサラサラにはどうしてもならないのだ。
くせ毛なのだろうか、それとも髪質なのだろうか、とにかく櫛通りが悪い。
髪の元の方から先の方までスムーズに櫛が通るなどということは夢のまた夢だという事実が判明したのだ!!

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「醜」の自覚のない人間 [末尾ルコ(アルベール) 美学 生と死のあいだ]

「美」だけの人間など存在しない。
しかし「美」だけだと思い込んでいる人間は存在する。
あるいは自分は「善」だけであるとか。

自分の中に「醜」があり得ないと思いこんでいる人間とは、まずまともな会話にならない。

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完璧以上のロミー・シュナイダー「離愁」 [生と死のためのアート]

1972年~1975年のロミー・シュナイダー主演作品。
どれか1本を選ぶとなると、作品の格、質ではもちろんルキノ・ヴィスコンティの「ルートヴィヒ」となるだろう。
ゆったりと流れる時間の中、ヘルムート・バーガーとロミー・シュナイダーを軸として、異常な歴史的事実が語られてゆく。
息をのむような完璧なシーンの続出。
しかしロミー・シュナイダーという「女優」の魅力を背筋が凍るほど引き出した作品は「離愁」だ。

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凄い「愛のむきだし」の満島ひかりと「月の恋人」、究極のアンバランス。吉高由里子や宮崎あおいも届かない世界 [吉高由里子]

わたしは最近「愛のむきだし」を何度となく観返しているが、「凄い」としか言いようがない。
監督の園子温が凄いのは言うまでもないが、約4時間の作品を圧倒的に牽引しているのはやはり満島ひかりだ。
「愛のむきだし」の満島ひかりは、いわゆる「一流」と呼ばれる女優たちが生涯かけても到達できない境地まで、この1本で辿りついている。
「凄い」ものの希薄な日本の中で、文句なしに「凄い」という言葉を捧げることのできる存在が満島ひかりなのだ。

そんな満島ひかりに対して「月に恋人」などという制作前から終わっているドラマが与えた役ときたら・・。
もちろん満島ひかりも事務所も「こんなもの」と分かってやっているのだからどうこう言う必要はないのかもしれないが・・。

満島ひかりが「愛のむきだし」で見せた狂気。
わたしはその狂気を愛する。
吉高由里子にしろ、宮崎あおいにしろ、蒼井優にしろ、誰もまだ行ったことのない場所に、満島ひかりはいることを忘れてはならない。


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「まぼろしの邪馬台国」 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「まぼろしの邪馬台国」堤幸彦監督

何とも言いようがなく鈍い時間が過ぎていく。鑑賞者に対して何を提示したいのかまるで理解ができない展開の作品だ。竹中直人は好きだけれど、これでは竹中直人が竹中直人をしているようにしか見えない。古代ロマンを感じろと言われても・・。

2点
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「革命」という言葉の意味  フランス革命を語り始める前に [生と死のためのアート]


「ぼくはA高校で革命を起こそうと思っています」


おそらくこの男はA高校で満たされていないのだろうな。
まずそう思った。
そして「革命か・・」と可笑しくなった。
その男が革命の意味を分かるわけがない。
歴史の中で生じた革命運動の一つも知らないだろう。

では高校時代のわたしは「革命」についてどのくらい知っていたか?
ほとんど何も知らなかった。
自分がほとんど知らないにも関わらず、その男が「革命」という言葉を使ったことを「みっともない」と思った。




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