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●ベッリーニの聖母子、あるいは『サン・ピエトロのピエタ』、またはベルジーニ『聖ヒエロニムスと聖マグダラのマリアをともなうピエタ』。その2 [「言葉」による革命]

●ベッリーニの聖母子、あるいは『サン・ピエトロのピエタ』、またはペルジーニ『聖ヒエロニムスと聖マグダラのマリアをともなうピエタ』。その2

末尾ルコ「美術と精神性」

そして美術史上のピエタは、磔とされた十字架上から降ろされたイエス・キリストの遺体を聖母マリアが抱えている造形として表現される。
子どもに先立たれた母親の悲しみは、人類の悲しみの中でも最も激烈なものだろう。
そして息子イエスが肉体も精神も徹底的に蹂躙された挙句に十字架上で息絶える姿を目撃した聖母マリアは、それ以来、あらかじめその悲しみを背負っている存在であり続けている。

あるいは

『サン・ピエトロのピエタ』、
またはペルジーニ
『聖ヒエロニムスと聖マグダラのマリアをともなうピエタ』

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極限の愛、日常の愛、その言葉 2017年8月16日 [愛の景色]

あなたに対しては、
世界中のどんな人間よりも
寛容でいられる

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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「美人でもあるアンゲリク・ケルバー、世界テニスランキング1位までの苦難の道のり。2017年8月16日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「美人でもあるアンゲリク・ケルバー、世界テニスランキング1位までの苦難の道のり。

末尾ルコ「テニス観戦で知性と感性を鍛えるレッスン」

2016年。女王セリーナ・ウィリアムズを抜き去り、WTA世界ランキング1位になったドイツのアンゲリク・ケルバー。
しかしその道はまったく平坦ではなかった。
わたしだけでなく、ほとんどのテニスファンは、(ケルバーは上の下くらいのプレイヤーとして、選手生活をまっとうするだろう)と思っていたはずだ。
アンゲリク・ケルバー。2011年の全米オープン時は世界ランク92位。まだグランドスラムで3回戦突破したことがなく、同シーズンには、

「5大会連続の初戦敗退」

の憂き目に遭っている。
さらに詳しく言えば、10大会で初戦負けを喫している。
その時のケルバーが、
「5年後には1位になるわ」と言ったとしたら、誰もが(この人、おかしいんじゃない?)と思っただろう。

諦めていたら、今年「ランキング1位のアンゲリク・ケルバー」は存在しない。

●原稿依頼などは、気軽にサイドバーのアドレスへご連絡を!

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●ベッリーニの聖母子、あるいは『サン・ピエトロのピエタ』、またはペルジーニ『聖ヒエロニムスと聖マグダラのマリアをともなうピエタ』。その1 [「言葉」による革命]

●ベッリーニの聖母子、あるいは『サン・ピエトロのピエタ』、またはペルジーニ『聖ヒエロニムスと聖マグダラのマリアをともなうピエタ』。その1

末尾ルコ「美術と精神性」

聖母子像とはキリスト教においては聖母マリアとイエス・キリストを描き込んだ作品を指す。
だからと言って、その美しさとその中に籠められている、困難な人生を送るすべての人間に共通する苦悩や願いを見逃してはならない。
キリスト教に入信する必要などまったくないが、例えばベッリーニの聖母子を見て心を安らげないのはもったいない人生とも言える。


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●金髪コンプレックスは日本人だけではないが、ブロンドを振り乱すプロレスラーたちの魅惑的系譜。 [「言葉」による革命]

●金髪コンプレックスは日本人だけではないが、ブロンドを振り乱すプロレスラーたちの魅惑的系譜。

末尾ルコ「プロレスと社会批評で、知性と感性を鍛えるレッスン」

昭和の日本人、特に男性の中には、「金髪の女性であれば、誰でも最高」という確固たる意識を持った御仁が多かった。
金髪どころか、「白人の女性であれば、誰でも最高」と信じ込んでいる御仁も多く存在した。
つまり「外国人コンプレックス」と言うよりも、「白人コンプレックス」である。
戦後日本人の「コンプレックス」問題は単純な話ではなく、極めて複雑に日本人の心性、社会的雰囲気に影響を与えているので、今簡単に語ることはできないが、一つだけ書いておけば、「白人コンプレックスは必ずしも負の側面ばかりではなかった」という点に注意したい。
ところで「金髪コンプレックス」と言うか、「金髪白人女コンプレックス」だけれど、これはかつての日本人男性に特有のものではなく、白人男性の間でも「金髪美女」に対するファンタジーは共通していることは、多くの米国人やオーストラリア人との会話の中からよく理解できた。
要するに、「本物の金髪」は白人の中でも極めて少数派であるから、「抜群の希少性がある」ということなのだ。
そして「本物の金髪」が多いであろう、スウエーデンの女性に対するファンタジーも根強いのだという。

などと書きながら、ここからプロレスの話に変わるのもどうなんだという気もするけれど、「金髪繋がり」ということで。
大まかに言えば、ゴージャス・ジョージ~バディ・ロジャーズ~ニック・ボックウィンクル~リック・フレアーという、「金髪レスラー」の系譜がかつてあり、今考えるとこれらレスラーたちは極めて「選ばれた」人たちだったなと思う次第である。
ゴージャス・ジョージ~バディ・ロジャーズ~ニック・ボックウィンクル~リック・フレアー・・・その誰もがそれぞれ当時のプロレス界の大スターであり、誰もが金髪を振り乱しながら気障な立ち居振る舞いで観客を苛つかせ、間違いなく負けそうになりながら許しを請うポーズをした後に小賢しく反則攻撃などで反撃し、決定的な負けを被ることはない。
かつてのわたしはこうしたお約束を必ずしも楽しめていたとは言えない。(もちろんリアルタイムで観ていたレスラーは、ニック・ボックウィンクルとリック・フレアーだけだが)。
ところが今、動画サイトなどで観るこうしたレスラーたちの動きに目を奪われるのである。
常にリング上でどのポジションを取ることがより試合を魅力的に見せるかを計算し、強さと弱さだけでなく、人間の卑劣さも表現してしまう懐の深さ。
ひょっとしたら、大人でなければその真価は理解できないレスラーたちだったのだろうか。

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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ詩D「猫、晴れ間」篇。2017年8月16日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ詩D「猫、晴れ間」篇。

「猫、晴れ間」

そうしていたら、
すぐにまた晴れ間がやってきたりするのだね
しかし大気の中のヒントは必ずしも
Mの心を晴らすことはなく
蟷螂が歩いている
さて今から読むのは
中島敦であるのか?

・・・・・・

ぼくの素敵なネコを
いつでも晴れ間に
したいんだ!

(毎日、「末尾ルコ詩D」を書いてみましょう!わたしの創ったものを写すのではなく、ご自分で創ってみるのです)


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