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●やはりチャン・イーモウは別格、『サンザシの樹の下で』に胸と目頭を熱くする。 [「言葉」による革命]

●やはりチャン・イーモウは別格、『サンザシの樹の下で』に胸と目頭を熱くする。

末尾ルコ「映画の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

チャン・イーモウが世界でも別格的な映画監督の一人であることは既に1990年代には分かっていたが、とは言え、予算的に大作に取り組むと(???)という出来になることもあった。
が、淡々と切々と人間心理、特に恋愛心理を描かせば抜群の冴えを見せ、『サンザシの樹の下で』もそんな作品の一つである。
細かな話はまたおいおいやっていくけれど、恋愛を描いた映画のクライマックスで目頭が熱くなるなんて、昨今そうそうない体験ができたのが、この『サンザシの樹の下で』なのである。

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極限の愛、日常の愛、その言葉 2017年9月20日 [愛の景色]

なぜならば
あなたのような人は
絶対に他には
いないのだから

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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画『白ゆき姫殺人事件』で楽しませてくれた菜々緒の異能な容貌」。2017年9月20日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画『白ゆき姫殺人事件』で楽しませてくれた菜々緒の異能な容貌」。

末尾ルコ「映画俳優演技論」

2016年11月某日、映画『白ゆき姫殺人事件』がなかなかよかったので、主演の井上真央のプロフィールをあらためてチェックしようと検索したら、検索上位がほとんど、「松本潤と井上真央が結婚するとかしないとか」いう情報。
有名人はなかなか大変ですな。
特に「アイドルと交際」とかいう話になると。

ま、それはさて置き、『白ゆき殺人事件』は湊かなえが原作で、監督が中村義洋。
湊かなえの原作は読んでおらず、よって比較はできないし、中村義洋の作品はよかったり悪かったりで、実はさほど期待してなかったけれど、楽しめた。
「日の出化粧品」の美人社員が惨殺され、犯人と疑われた同僚の女性社員がネットリンチ状態になるという展開だが、画面にちょいちょい映し出されるSNSの文字が邪魔な割にはネットリンチの臨場感は薄い。
しかし映画全体にブラックな味付けが施されているのが近年のメジャーな邦画には珍しく、しかも成功している。
さらに終盤の「お涙頂戴」や「癒し」もない。
さほど期待していなかったが、オープニングからエンディングまで、SNSの文字以外はとても楽しめた作品だ。

出演者もほぼすべて上手に配置され、持ち味を生かされている。
井上真央、綾野剛、蓮佛美沙子、そして菜々緒。
綾野剛の出鱈目な映像ディレクターぶりは、テレビドラマ『コウノドリ』よりずっといいし、井上真央の「特徴のないところが特徴」の女ぶりも上等である。
しかしより目立つのは、菜々緒の異能ぶり、観応えのある容姿。
今のところ演技力云々はさて置いて、その容貌を生かすだけでも観ていて楽しい。

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●わたしが、「顔」を好きな映画俳優を並べてみると・・・。 [「言葉」による革命]

●わたしが、「顔」を好きな映画俳優を並べてみると・・・。

末尾ルコ「映画の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

現在活躍中の映画俳優の中で、「好きな顔」の一人がトム・ハーディであるというお話をこのところしているが、映画史を振り返ってざっと挙げてみると、

ロバート・デ・ニーロ
ポール・ニューマン
ロバート・ショウ
マルチェロ・マストロヤンニ
アル・パチーノ
アラン・ドロン

やはり凄い俳優ばかりである。
ただ、例えばローレンス・オリヴィエなどは舞台、映画双方で名優とされているけれど、わたしはこの「顔」は好きとは言い難いし、実は俳優としてもさほど好きではない。

「顔」と「映画」・・・掘り下げると、とても興味深い。


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●映画『エルネスト』の予告を観ながら、(チェ・ゲバラは必ずしもヒーローではない)と思うより前に、『ニッポン無責任野郎』を初鑑賞。 [「言葉」による革命]

●映画『エルネスト』の予告を観ながら、(チェ・ゲバラは必ずしもヒーローではない)と思うより前に、『ニッポン無責任野郎』を初鑑賞。

末尾ルコ「映画の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

日本の国会議員たちから表立って文化・芸術に関する意見やコメントを耳にすることはほとんどないが、このような状態も日本の政治家がスカスカに見える一因である。
もちろん中には文化・芸術に精通している国会議員もいるのだろうが、発信しなければ役に立っているとは言えない。
もちろん、「クールジャパン」などという実態不明の浅薄なキーワードの尻馬に乗る程度ではお里が知れるというわけだ。
さて、映画『ダンケルク』は、「凄まじい映像体験」という意味では、『ゼロ・グラビティ』以来と言っていいのだが、最早恒例となった、本編上映前の日本映画の予告編炸裂の拷問的時間には辟易させられた。
だから『ダンケルク』を観に来るような観客は、スカスカの中高生向けラブコメなんか見に来ないつうのに!
まあ、阪本順治監督の『エルネスト』の予告なんかもあったけれど。
阪本順治監督は、『北のカナリアたち』や『人類資金』はいただけなかったけれど、『団地』はおもしろかった。
しかし『エルネスト』はまだ未見だから分からないけれど、わたしはチェ・ゲバラをあまりヒロイックに描いている作品は好まない。
わたしはかつてキューバ革命の歴史にハマったことがあり、キューバ革命史やカストロ、ゲバラの評伝なども多く読んだ。
歴史的人物としてのチェ・ゲバラに大きな魅力があるのは疑いないが、同時に頑迷なコミュニストであったことも事実であり、「負の側面」あるいは「ダークサイド」と言い換えることもできるが、そこまで描かねば作品としては不十分だと思う。

などと言いながら、最近ようやく『ニッポン無責任野郎』を鑑賞した。
昭和の日本映画が大好きなわたしにとっても、軽喜劇映画はまだほとんど観ておらず、植木等がいかに大スターだったかは知っていても、多くの日本人が楽しんだその主演映画を鑑賞するには至ってなかった。
そしてこの度の『ニッポン無責任野郎』・・・とてもいい時間が過ごせる映画だった。
もちろん植木等の大スターぶりに負うところ大の作風だけれど、観どころは他にも画面の隅々にまで存在する。
何よりも、「いやらしさ」がない喜劇映画であるところがいい。
ここで言う「いやらしさ」とは、「エロな」という意味ではなく、「人品の低劣さ」のことである。
そう、わたしは現在の多くの日本映画やお笑い芸人らに、「いやらしさ」つまり「人品の低劣さ」を感じているのだ。
その点、『ニッポン無責任野郎』は真っ当である。
社会性も十分あり、時代の風俗、情景が存分に切り取られているのも嬉しいし、画面に陰翳があるのも映画らしい。
それぞれのギャグも説明的でないところがまたいい。
老若男女に理解可能な作風だけれど、突き放すところは突き放している。
そして鑑賞しながら感じたのは、フランス喜劇映画、例えば、ルイ・ド・フュネスのサントロペシリーズなどとの共通点である。

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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ詩D「猫、ぴょこん」篇。2017年9月20日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ詩D「猫、ぴょこん」篇。

「猫、ぴょこん」

蛙もぴょこん
女王もぴょこん
ぴょこんは青い鳥
極楽鳥も時にはぴょこん
ぴょこぴょこぴょん
ぴょぴょぴょん
ぴょん

オシポワの


・・・・・・

ぼくの素敵なネコのために
ぼくもいつでも
ぴょこん!

(毎日、「末尾ルコ詩D」を書いてみましょう!わたしの創ったものを写すのではなく、ご自分で創ってみるのです)

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