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●山田姉妹へのメッセージ「ランチタイムコンサート」 [「言葉」による革命]

●山田姉妹へのメッセージ「ランチタイムコンサート」

末尾ルコ「音楽の話題で、知性と感性を磨くレッスン」

(2月17日、山田姉妹はランチタイムコンサートを行いました)

ランチタイムコンサート・・・豊かなお時間だったのでしょうね。多様な形式で音楽を愉しむ習慣がもっともっと浸透すればいいといつも考えております。植物の生育にも春の兆しが感じられるようになってきました。厳しい冬の後、お二人のご歌唱がさらに輝く季節です。『うたコン』、待ち遠しいです!RUKO

素敵なコンサート、お疲れ様でございまいた。
そして冬の間はその寒さに耐えていた植物たちも元気が出てきましたね。

そして飛行機雲。
おふたりのご歌唱になる「ひこうき雲」はまさに唯一無二の宝石なのですが、こうして空を見上げられるお心は、間違いなくご歌唱の際の羽衣のようなデリケートさに繋がっております。

『うたコン』のご出演、本当に愉しみです。

RUKO




●「言葉を語れ 美のように 戦士のように」

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革命・芸術 末尾ルコ

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●わたしは涙が込み上げるのを抑えきれなかった~あまりに凄い『男はつらいよ 寅次郎純情詩集』。 [「言葉」による革命]

わたしは涙が込み上げるのを抑えきれなかった~あまりに凄い『男はつらいよ 寅次郎純情詩集』。

末尾ルコ「映画の話題で、知性と感性を磨くレッスン」

『男はつらいよ 寅次郎純情詩集』を観て、そのクライマックス、

わたしの目には涙が込み上げてきた。

もう、とてつもなく素晴らしい作品だった。

わたしは昨今の日本映画の「号泣・絶叫シーン」が大嫌いで批判し続けているし、映画を離れても、「涙活」なんていう言葉や行動も大嫌いである。
「泣くこと」を否定しているわけではない。
しかし、「泣く」のは何かしらの大きな感情の動きの結果であって、「泣くこと」自体が目的化するのは違うと思うし、それ以上に、(こんなシーンを入れておけば、こんなストーリーにしておけば、観客は泣くだろうな)という作品の作り方が大嫌いで、そういう作品は作りての意図が見え見えなのである。

もちろん山田洋次作品、『男はつらいよ』はそうして下卑た浅ましい昨今の映画とは別世界、比較しようもないほど格が違う。
出演者の誰も大袈裟な演技などしないし、まして号泣も絶叫もない。
それどころかいつも通り、随所で大いに笑わせてくれる。
なのに、とりわけこの『寅次郎純情詩集』は、どうにも涙が込み上げるのを抑えられない。
「本物の感動」とは滅多に訪れるものではないのだ。
「本物の感動」とは、魂を揺さぶられるものであり、様々な人生経験を積んだ人間でも、いや積んだ人間だからこそ、涙を抑えくれなくなる・・・そういうものではないか。

『男はつらいよ 寅次郎純情詩集』は、二人の女優を迎えている。
一人は檀ふみ、そしてその母親役に、大女優中の大女優京マチ子。
現在94歳の京マチ子の怪物的な実績については今回敢えて語る必要もないだろう。
そんな彼女は、「寅次郎純情詩集』では、ここは敢えて結末を書くけれど、病気で死んでいく役である。
それを知っていたのは、娘(檀ふみ)とさくら(倍賞千恵子)だけ。
しかも彼女は、「お家再興」のために好きでもない戦争成金と無理矢理結婚させられ、病気になり離婚している。
本当に笑ったことなどなかった人生、彼女は寅次郎と束の間心を通わせ、その間、大いに笑う。
彼女の自宅の縁側と庭先のシーンが素晴らしい。
閉ざされた、この世のものとは思われない雰囲気で、しかもいつも何枚か落ち葉が空間を舞っている。
それは例えばOヘンリーの「最後の一葉」、あるいはチェーホフの世界観さえ感じさせられる雰囲気である。

クライマックス、しかし彼女は呆気なく死んでしまうし、「死ぬシーン」を山田洋次は見せない。
キリスト教会での葬儀、そして数日後娘のもとを訪ねる寅次郎は、

「寅さんはもしかして、お母さんを愛していたの」と尋ねられる。
動揺した寅次郎は、声を詰まらせながら、
「とんでもねえですよ」と答える。

娘は、
「誰にも愛されたことなかったお母さんは、ひょっとしたら寅さんに愛されていたと思っていたのかもしれない。死ぬ直前も、元気になって、寅さんと会おうねと言っていたのよ」
という意味のことを言う。

何という深い、「愛」に関する命題だろう。
凄い、本当に凄い。
『男はつらいよ 寅次郎純情詩集』。

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