●末尾ルコ フラグメント「ホアキン・フェニックスのジョーカー」 [「言葉」による革命]
●末尾ルコ フラグメント「ホアキン・フェニックスのジョーカー」
ホアキン・フェニックスが「ジョーカー」というのはもうメタメタ観たいわけであるが、半面、(ジョーカーという役をここまで短期間で使いまわすのはどうなのだろう)とも感じる。
ホアキン・フェニックスが「ジョーカー」というのはもうメタメタ観たいわけであるが、半面、(ジョーカーという役をここまで短期間で使いまわすのはどうなのだろう)とも感じる。
極限の愛、日常の愛、その言葉 2019年4月10日 [メディア論]
3日間
あるいは
4日間
あるいはそれ以上
あなたはわたしに
言わなくて?
分かっているさ
そんなこと
言いにくかろう
あなたの口からは
けれどね
言ってもいいんだよ
「すべて」ではなくても
そのくらいは
言えるようになろうじゃないか
あなたは若いが
お地蔵じゃあないのだから
そう言えば少し前
お地蔵を見かけた
あのピンクのお地蔵
あなたの知らない無言のお地蔵
あるいは
4日間
あるいはそれ以上
あなたはわたしに
言わなくて?
分かっているさ
そんなこと
言いにくかろう
あなたの口からは
けれどね
言ってもいいんだよ
「すべて」ではなくても
そのくらいは
言えるようになろうじゃないか
あなたは若いが
お地蔵じゃあないのだから
そう言えば少し前
お地蔵を見かけた
あのピンクのお地蔵
あなたの知らない無言のお地蔵
2019-04-10 14:00
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●我が母、心臓バイパス手術後闘病記20日目~再び鼻への酸素チューブが、そして明らかな拒否反応を起こした「きんぴらごぼうミキサー」とは? [「言葉」による革命]
●我が母、心臓バイパス手術後闘病記20日目~再び鼻への酸素チューブが、そして明らかな拒否反応を起こした「キンピラごぼうミキサー」とは?
末男ルコ「母の話、映画の話題」
4月7日(日)手術後20日目
午後12時の面会
まだ感染症患者用の個室。
「クロストリジウム・ディフィシル感染」については収まってきているようなのだが、他の患者との兼ね合いもあるのか、なかなか大部屋には戻れない。
入室後すぐに、(えっ?!)と思った。
鼻への酸素チューブがまた装着されている。
「朝方、少し酸素の取り込みが落ちていたので、1ℓの酸素で様子を見てます」と看護士。
心臓バイパス手術後酸素は言うまでもなく最大ポイントの一つなので不安は頭をもたげる。
心臓に関しては順調に行っている様子だっただけに。
一時的なものであればいいのだが。
点滴もしているがこれは「めまい用」であり、その一本で終了するという。
前夜から特にめまいはないようだ。
既に昼食は配膳されていて、看護士にうながされて車椅子へ座るが、食事内容を見る前から「嫌や!」と拒絶の態度だ。
どうにかテーブルの前につくがスプーンは一向に進まない。
わたしが少しずつ口へ運んだりもしていたが、ここで(致し方ないとは言え)失敗をしてしまう。
黄土色の立方体のムース状のおかずを口に運んだ直後、急に母は苦しそうな様子を示し始める。
(嘔吐か?)とすぐに口の下へ小さな洗面器的なものをあてがうと、間もなく吐いた。
これは明らかに件のムース状の食べ物に対する拒否反応で間違いない。
メニュー表を見てみると、
「きんぴらごぼうミキサー」と記されてあった。
確認を取ったわけではないが、この名前からして、「きんぴらごぼうをミキサーして、固形物として形を整えたもの」なのではないか。
もちろん食べてみなければ分からないが、そのようなものは確かにわたしも食べたくない。
そして思い出してみれば、わたしも子どものころに、苦手な豚の脂身や椎茸を口へ入れられたら嘔吐していただろう。
栄養状態はとても気になるが、出されたものを何でもかんでも「薬だと思って、食べて」と強いるわけにはいかないこともより深く理解できた。
廊下に数日分の献立表が出ていたが、見れば1日分のカロリーが1700とかの日もある。
ならば無理に3食頑張って食べることもないかと、考え方を改めるべきを感じた。
・・・
わたしはアニメを普段観ないし、ジブリ作品も『魔女の宅急便』くらいまでしか観てないので何なのだけれど、ジブリの鈴木敏夫プロデューサーの次のインタヴューはとても興味深く読んだ。
・・・
「軽佻浮薄な時代」に報いた一矢――ジブリ鈴木敏夫が語る平成
https://news.yahoo.co.jp/feature/1293
・・・
つまり鈴木プロデューサーが語っているのは、「映画とは何か」という根源的なテーマであって、Netflixなど配信用作品に手を染めない理由も明確に述べている。
配信作品を無碍に否定できる時代でないのはよく分かるけれど、鈴木プロの語る基本姿勢は守っていくべきだと思う。
末男ルコ「母の話、映画の話題」
4月7日(日)手術後20日目
午後12時の面会
まだ感染症患者用の個室。
「クロストリジウム・ディフィシル感染」については収まってきているようなのだが、他の患者との兼ね合いもあるのか、なかなか大部屋には戻れない。
入室後すぐに、(えっ?!)と思った。
鼻への酸素チューブがまた装着されている。
「朝方、少し酸素の取り込みが落ちていたので、1ℓの酸素で様子を見てます」と看護士。
心臓バイパス手術後酸素は言うまでもなく最大ポイントの一つなので不安は頭をもたげる。
心臓に関しては順調に行っている様子だっただけに。
一時的なものであればいいのだが。
点滴もしているがこれは「めまい用」であり、その一本で終了するという。
前夜から特にめまいはないようだ。
既に昼食は配膳されていて、看護士にうながされて車椅子へ座るが、食事内容を見る前から「嫌や!」と拒絶の態度だ。
どうにかテーブルの前につくがスプーンは一向に進まない。
わたしが少しずつ口へ運んだりもしていたが、ここで(致し方ないとは言え)失敗をしてしまう。
黄土色の立方体のムース状のおかずを口に運んだ直後、急に母は苦しそうな様子を示し始める。
(嘔吐か?)とすぐに口の下へ小さな洗面器的なものをあてがうと、間もなく吐いた。
これは明らかに件のムース状の食べ物に対する拒否反応で間違いない。
メニュー表を見てみると、
「きんぴらごぼうミキサー」と記されてあった。
確認を取ったわけではないが、この名前からして、「きんぴらごぼうをミキサーして、固形物として形を整えたもの」なのではないか。
もちろん食べてみなければ分からないが、そのようなものは確かにわたしも食べたくない。
そして思い出してみれば、わたしも子どものころに、苦手な豚の脂身や椎茸を口へ入れられたら嘔吐していただろう。
栄養状態はとても気になるが、出されたものを何でもかんでも「薬だと思って、食べて」と強いるわけにはいかないこともより深く理解できた。
廊下に数日分の献立表が出ていたが、見れば1日分のカロリーが1700とかの日もある。
ならば無理に3食頑張って食べることもないかと、考え方を改めるべきを感じた。
・・・
わたしはアニメを普段観ないし、ジブリ作品も『魔女の宅急便』くらいまでしか観てないので何なのだけれど、ジブリの鈴木敏夫プロデューサーの次のインタヴューはとても興味深く読んだ。
・・・
「軽佻浮薄な時代」に報いた一矢――ジブリ鈴木敏夫が語る平成
https://news.yahoo.co.jp/feature/1293
・・・
つまり鈴木プロデューサーが語っているのは、「映画とは何か」という根源的なテーマであって、Netflixなど配信用作品に手を染めない理由も明確に述べている。
配信作品を無碍に否定できる時代でないのはよく分かるけれど、鈴木プロの語る基本姿勢は守っていくべきだと思う。