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●わたしは、ウィリアム・カット出演作を3年連続映画館で観ていた。その2 [「言葉」による革命]

●わたしは、ウィリアム・カット出演作を3年連続映画館で観ていた。その2

末尾ルコ「映画の話題で、知性と感性を磨くレッスン」

ウィリアム・カットは1976年の『キャリー』、そうブライアン・デ・パルマ監督の傑作ですが、『キャリー』へも出演しているのだけど、わたしは同作品を封切では鑑賞してない。
数年後、名画座へ降りて来たのを観たのですが、ラストシーンでは満員の観客が「わあっ!」と悲鳴を上げ、会場が揺れました。
それは単にショッキングシーンを用意したからではなく、演出の妙でしたな。
『キャリー』には後に同じくデ・パルマ作品などで主演級となるエイミー・アービングやナンシー・アレンも出演していた。
ちなにみわたしが最も愛するデ・パルマ作品は、『フューリー』だ。
『フューリー』は案外観られてないのだけれど、これだけワクワクする映画が滅多にないのです。

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極限の愛、日常の愛、その言葉 2019年7月8日 [愛の景色]

それはあなたの大きな目の
中にいつも揺れ動く
あなたの想いは
きっと明確な答えを持っていないと
言えなくもないけれど


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●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記106日目~ついに読書習慣がつきはじめたか?きっかけは「炎鵬」、そして『百人一首』。 [「言葉」による革命]

●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記106日目~ついに読書習慣がつきはじめたか?きっかけは「炎鵬」、そして『百人一首』。

末尾ルコ「母の話、読書の話題」

7月3日(水)手術後106日目
転院70日目

母に読書習慣がないというお話、何度もしていますが、やはり諦めてはいけませんね。
少しずつ「読む」雰囲気が出てきました。
一つのきっかけは新聞記事。
「これ、今日の新聞、興味のある記事があったら読んでみて」と渡してはいるけれど、大雑把にざーっと見ると、すぐに脇へ置いていた。
政治や経済、ましてや国際情勢にはほとんど興味がないから、目を通しはしても10分とか20分とかもたないのですな。
ところが少し前に「炎鵬」の記事を見つけたのでそのページだけ渡してみた。
「炎鵬」って知ってますか?
大相撲の力士で、170sm足らずの小兵で、いわばかつての舞の海的な活躍をし始めているので俄かに人気が出始めている。
体は引き締まっているし顔立ちも凛々しいので、巨漢揃いの大相撲の世界では自ずと目立つ存在になっているわけです・
母が炎鵬を特に好きだというわけではなかった、大相撲自体は以前から結構好きでよく観ている。
好きな力士は白鵬や遠藤らで、なぜか鶴竜は嫌っていると、好き嫌いは激しい。
ちなみに炎鵬は白鵬の弟弟子に当たる。
そこで炎鵬の記事を見つけたわたしは、大相撲ネタでしかも最近人気の力士だし、興味を持つのではと思ったのだが、予想以上に熟読をし始めた。
そして1面のほとんどを占めているその記事を読み切ったのである。
何かすごく大袈裟な書き方をしているように感じられるかもしれないが、元小学校教師だった割には、本当に読む習慣がないのが母なのである。
だから予想以上の「炎鵬記事効果」に驚いた。
新聞に関して言えば、一部記事をピックアップして、「これを読んでみて」と渡す方が、「読むとっかかり」としてはよさそうだ。
同様に、例えば『週刊女性』や『女性セブン』などが病院ロビーに置いてあるので「これ、読んでみて」と渡すけれど、そしてこれらはもちろん「読みやすさ」がウリの雑誌なのだけれど、案外読まないのである。
広告が多くて読み難いという理由もあるだろうけれど、例えば「眞子様~小室圭氏」問題にしても、けっこうディテールを書いてますよね、こういう雑誌の記事には。
母は大まかにはそのようなゴシップに興味がなくはないけれど、ディテールなんかは特に知りたいとは思わないだろう、わたしも思わない。
そこでこれら雑誌も興味を持てそうな記事をピックアップして、「これ、読んでみて」と渡したら、これも成功。
よく読んでくれた。
そしてある時、午後の時間を少々持て余し気味だったので、思い切って『百人一首』という単行本を渡してみた。
「思い切って」とはまた少々大袈裟に感じられるかもしれないが、この本は写真や図版も載っているけれど、一首ごとに丁寧な解説も付いており、当然ながら歴史的説明や難しい感じも頻出している。
ところが何と、

「いやあ、これは難しいねえ。けんどこういうがを読まんといかんねえ」

などと言いながら、30~40分ほど『百人一首』を読み、眺めていたのである。

これが大きなきっかけになってくれれば。

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