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●末尾ルコ かつて語った、レア・セドゥとタンジール、レア・セドゥと「007 スペクター」。 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ かつて語った、レア・セドゥとタンジール、レア・セドゥと「007 スペクター」。

「007 スペクター」で最も印象的な、好きなシーンはモロッコのタンジールを舞台にした時間です。
タンジール。
フランス語でタンジェ。
モロッコは現地ロケであろうがなかろうが、映画の舞台としては特別な場所で、「モロッコ」「望郷」「カサブランカ」など、今鑑賞してもうっとりしてしまう映画史的傑作を簡単に並べることができます。
そうした映画ファンなら誰でも知っている作品ではないですが、アレクサンドル・アルカディ監督の「タンジール」という映画があって、主演がティエリー・レルミットとヴァレリア・ゴリノ。
サスペンス映画であるとかストーリーがどうこうとかいう話以前に、北アフリカのタンジールという街を舞台とした「暑さ」「汗」がひしひしと伝わってきて、黒髪のカーリーヘアで殊更情熱的なムードを醸し出すヴァレリア・ゴリノのいささか過度なまでのエロティックさが忘れ難いのです。
「タンジール」と見たり聞いたりするとすぐさまこの映画を思い出す。
作品として「素晴らしい」と感じたわけでもないのに、心にぐいぐいと食い込んでしまった、そんな映画なのです。
だからレア・セドゥとダニエル・クレイグがタンジールの「アメリカン」で過ごすシーン。
陶然としつつ鑑賞し、(このまま別の作品になってもいい)とさえ思っていたのです。
白の薄い衣装を纏ったレア・セドゥがとても美しく、とてもセクシーで、実はレア・セドゥはフランスではアートフィルム的な癖のある映画で癖のある役を演じる機会が多く、そそこがレア・セドゥのすばらしさであるのですが、案外「素の圧倒的美しさ」を生かした作品はさほど多くない。(「美女と野獣」はそんな映画の一つですが)
だから「ミッション・インポッシブル ゴーストプロトコル」の時もそうだったけれど、「スペクター」など「ただただ美しいレア・セドゥ」を愉しめる機会としても貴重なのです。

ああ、それにしても、タンジールでダニエル・クレイグの額に浮かぶ汗。
ベッドに横たわるレア・セドゥ。
映画の醍醐味ですよ!

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極限の愛、日常の愛、その言葉 2020年8月31日 [愛の景色]

誰もが望もうが望むまいが
冒険の真っただ中で
異なるのは
(どんな冒険なのか)という一点

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●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌328日目~最近は朝でも映画鑑賞、テレビでYouTubeも視聴できるようになり、母も大満足。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画の話題」

8月25日(水)手術後518日目 退院後328日目

最近は朝となく昼となく夜となく、映画を観ています。
少し前までは、「映画は夜」と決めていたんですけどね。
このところは「1日中いつでも映画」という生活習慣になってます。
家での映画鑑賞で(映画館での鑑賞が最上であることは当然ですが)「夜にじっくり鑑賞する」パターンを続けていたのですが、WOWOWで放送される映画をじゃんじゃん録画していて、他にもBSで放送される映画も録画してますから、そうですね、常に100数十本の映画が待機中という状態になっている。
一日に数本録画する日もあるから今までのペースではぜんぜん減らないのですね。
まさに映画の「つんどく」状態。
(これじゃいかん)ということで、現在は朝に昼に夕方に晩に、そして深夜にと、どんどん映画を観てます。
もちろん(これは今、しっかり鑑賞)と決めた作品は夕食後にじっくりと観てますが、それほどの鑑賞モチベーションがない作品。
まあそれらに充てた映画には申し訳ないけれど、(どうしても観たいほどではないけれど、ちょっと興味はある)的な位置づけの作品ってありますよね。
そういうのを例えば食事をしながら鑑賞。
映画鑑賞スタイルとしては邪道なのですが、でもまあ映画館でものを食べたりしますから、ここは多めに見てほしいです。
そう、考えたら映画館の鑑賞と演劇鑑賞の大きな違いですね、「飲食可能」なのは。
でも食事時に観るのは、日本映画か、洋画でもシンプルなストーリーラインの作品です。
あるいは既に鑑賞している映画ですね。
要するに「のめり込んで鑑賞したいと理解できない作品」は食事時に相応しくないです。

そう言えば前に小さなテレビは当然ながらネット接続なんかできるわけもなく、今の新しいテレビは接続できるけれどしばらくやり方がピンと来なくてやってなかったのですが、最近繋ぎました。
するとYouTubeも大きな画面で鑑賞できます。
今まで大きくてもPCの画面でしか見たことなかった動画も大きな画面で見ることができる。
これで当然なんガラ、「家で視聴するもの」が飛躍的に増えました。
で、映画を中心にして、我が家のリビングでは、起きている時間はテレビ画面がフル活動。
しかも「その時間に放送しているくだらない番組」ではなく、しっかりチョイスした映画、音楽などが常にかかっているという状態です。
わたしはもちろんこの状態大歓迎だし、映画(内容によりますが)や歌を視聴するのが大好きな母がさらに生き生きしてきたのは間違いないところなんですね。

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●末尾ルコ フラグメント「猫、夢」篇。 [愛の景色]

●末尾ルコ フラグメント「猫、夢」篇。

「猫、夢」

男は伝説的
腕利きのスパイで
殺し屋
女は「博士」?
マドレーヌ・スワンは?
あれ、この人も
殺し屋だったのでは?
夢のようなブロンドの
サビーヌ・モローという

・・・・・・

「夢」と言えば、
ぼくの素敵なネコ!
「現実」そのものであり
「夢」以上の存在が、
ぼくの素敵なネコ!!

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極限の愛、日常の愛、その言葉 2020年8月30日 [愛の景色]

冒険と言えば聞こえはいいが
わたしの人生は
それはわたしだけでなく
実は皆そうなのだけれど

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●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌327日目~新旧『パピヨン』連続鑑賞でプチ感想で、そう「パピヨン」とは「蝶々」のこと。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画の話題」

8月24日(火)手術後517日目 退院後327日目

「PAPILLON」とはフランス語で「蝶」のことであって、「パピヨン」と読むことを知っている日本人の多くは映画『パピヨン』と触れ合うことでその知識を得たのでしょう。
なので「パピヨン」という言葉は日本で「エスカルゴ」に次いでよく知られたフランス語となっていたかどうかはさて置いて、テレビでも度々放送されていた『パピヨン』だから中学校の同級生たちも、彼らは別に映画ファンではなかったけれど、
「見たかや?パピヨンが虫食いよったぞ!」と、盛り上がっていた。
かようにかつては映画ファンでもない地方の中学生が『パピヨン』というハードな内容の、そしてスティーヴ・マックイーン、ダスティン・ホフマンという不世出の映画俳優共演の映画を普通に観ていたのです。

で、この度わたしは『パピヨン』の2017年版リメイクをオリジナルを続けて観るという趣向をやってみたわけだけど、リメイクも評判が割とよかったんですね。
でもリメイクはチャーリー・ハナムとラミ・マレック共演ということで、この二人ではマックイーン、ホフマンと比較もしようがありませんですな。
俳優としてはそりゃあいいですよ、チャーリー・ハナムとラミ・マレック。
しかしオリジナルがマックイーン、ホフマンですからね、まあ誰も比較しませんわね、いくらマレックが『ボヘミアン・ラプソディー』でオスカー俳優になったところで。

で、リメイクの『パピヨン』、おもしろかったです。
けれど続けざまにオリジナルを観ると、「格が違う」とやはりわたしは感じました。
なにせスティーヴ・マックイーンとダスティン・ホフマン、そりゃあ演技も上手のは当然だけれど、人間としての厚み、オーラがまったく違う。
AIなんぞというものは、きっと永遠にこの辺りの近いが分からないでしょうね、人間精神の厚み、深さ、そしてオーラ。
一挙一動に説得力があるんです。
さらに映画としての厚み、深さ。
ロケも素晴らしいし、エキストラも潤沢に使っている、そしてこけおどしの演出は一切ない。
常にカメラは安定していて、2大スターの渾身の、そう、まさしく「渾身」という言葉はここに使うべきだという姿を抉り出していく。
そこに小細工は一切必要なく、鑑賞者はただただ二人の大スター、特にマックイーンの迫力に圧倒され、その姿は魂に刻印されることになる。

ご存じの通り『パピヨン』は実話ベースのいわゆる「脱獄物」ですが、『ショーシャンクの空に』なども決して悪くはないけれど、映画を愉しみながら「人間の可能性」、あるいは「諦めないこと」を学べるという点において、『パピヨン』オリジナル、多くの若い人たちにもぜひ鑑賞していただきたいものです。

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●末尾ルコ かつて語った、「007 スペクター」と言えばレア・セドゥ、レア・セドゥは「007 スペクター」! [「言葉」による革命]

●末尾ルコ かつて語った、「007 スペクター」と言えばレア・セドゥ、レア・セドゥは「007 スペクター」!

「007 スペクター」についてです。
作品クオリティとしては「スカイフォール」ほどではなかった。
しかしおもしろかった。
米国、あるいは世界興行成績も「スカイフォール」にはかなり及ばなかったようです。
どのくらいの割合かはさておいて、米国の場合、作品クオリティと協業成績が案外正確に合致する場合が往々にして見られます。
まあこの「スペクター」は批評もよかったようなので当て嵌まらないのでしょうが、わたしの見立てでは「スカイフォール」より様々な要素で「及んでいない」と感じた。
「スカイフォール」は映像的に多くのエキサイティングな見せ場があったけれど、「スペクター」は全体的にオーソドックスな作りで、ワクワク感は決して高くないけれど、じっくり心地よく愉しめる感じだったんです。
レア・セドゥファンのわたしとしては、「スペクター」では「ほとんど主役」状態だったのが実に嬉しく、その出演時間、まったく隙なく愉しみ尽くした。

「わたしはレア・セドゥのファンである」

だからわたしが書くレア・セドゥに関する文章には「自然と湧き出る主観的感想と映画ファンとしての客観的感想」の双方が含まれているわけなのですね
この点はぜひ押さえておいていただきたいし、映画に関する文章を読んだり書いたりする場合にぜひ意識していただきたい。

で、「スペクター」のレア・セドゥ。
いや、美しい!

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極限の愛、日常の愛、その言葉 2020年8月29日 [愛の景色]

人生は冒険である
それは間違いなく事実であり
真実だ

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●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌326日目~映画『糸』宣伝番組、小松菜奈が「繰り返し観ている映画」は何だったのか?~自分の中の『アデルの恋の物語』『テナント』・・・。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画の話題」

8月23日(月)手術後516日目 退院後326日目

映画『糸』の宣伝番組を観たのですが、よくある30分枠のあれですな、主演の菅田将暉、小松菜奈、そして榮倉奈々、成田凌、斎藤工と、このテの番組にしては豪華な顔合わせ。
中島みゆきの『糸』が名曲であることに異論はないが、その歌をベースに作り上げられたストーリーってどうなんだというのはありますが、瀬々敬久監督だから手堅く纏めてはいるでしょう。
しかしここでわたしが言いたいのは、その『
糸』宣伝番組で斎藤工が菅田将暉と小松菜奈に「今まで一番回数観てる映画は?あるいは一番影響を受けた映画、監督とかでもいいですが」と尋ね、菅田将暉はチャップリンの『ライムライト』を挙げたんです。
何でも「父親に観せられた」らしいですね。
こういうのってとても大切。
子ども時代に親が映画を観る時間を作るとか、読書や音楽も同じことですが、そうしたことが「普通」という感覚を身につけるのがとても大切です。
映画体験や読書体験を「普通」と言うのは何ですけれど、映画を観る、あるいは本を読む習慣がないとある程度の年齢からだとけっこう大きな壁ができてしまいます。
ある程度の年齢から映画鑑賞や読書を始められる人もいるけれど、結局生涯馴染めない人が多い。
映画鑑賞や読書・・・より多くの方の人生の中に入れてほしいんですね。

『糸』の宣伝番組のお話に戻りますと、菅田将暉が一番繰り返して観ている映画がチャップリンの『ライムライト』だということは分かった。
ところが小松菜奈にもその質問しているはずなのに、カットされちゃってました。
これはとても残念。
小松菜奈の「一番繰り返し観ている映画」、知りたかったんですが、
と言いますか、どんな俳優でも、彼ら彼女らの「好きな映画」、あるいは「好きな本、音楽」など知りたいんです。


フランソワ・トリュフォー監督の映画で『アデルの恋の物語』が一番好きとか言うとあまり映画通っぽくないけれど、わたしが正直になればやはり一番は『アデルの恋の物語』かもしれなけれど、トリュフォー作品の多くは最近観てないから、今観ると印象は大きく変わる可能性はある。
けれど『アデルの恋の物語』はかなりの頻度で観ているから少なくともイザベル・アジャニー出演映画の中で一番であることは間違いない。
わたしにとって、ですよ。
アジャニー出演作にロマン・ポランスキー監督の『テナント』もあって、ずっと(すご~く怖い映画)という感想を持っていたのだけれど、最近久々に観て、案外怖くなかった。
こんなこともあるんですよね。

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●末尾ルコ フラグメント「猫、マドレーヌ」篇。 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ フラグメント「猫、マドレーヌ」篇。

「猫、マドレーヌ」

タンジールで
そうです
男と女が列車に乗るのです
一人はスパイで殺し屋
もう一人は
マドレーヌで
スワン

マドレーヌで
スワンなんて
余程図々しいか
美しくなければ
似合わない

・・・・・・

ぼくの素敵なネコには
さすがのマドレーヌ・スワンも
敵わないと知れ!

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