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●末尾ルコかつて語ったロバート・ショウ 6 [「言葉」による革命]

それにしても『ジョーズ』はおもしろ過ぎた。恐怖、迫力、ロマンティシスム・・・映画の醍醐味が炸裂する約二時間。とりわけ私の興奮はクイント=ロバート・ショウがその腹から下を大ザメの巨大な顎でがぶりと砕かれ、血を吐いて海中へ引き摺られていくシーンで絶頂に達した。(何と、無残でカッコいい死に方なのか!)。人喰いザメ対策を侃侃諤諤している住民たちの背後から爪と物体による摩擦で生じる嫌~な音を発生させてヌルい空気をぶち破りながらクイントが画面に現れて以来、作品の絶対的なおもしろさと並行してロバート・ショウに釘付けになってしまったのである。くっきりとした目鼻だち、凛々しい眉、力強さ、ふてぶてしさ、そして深き洞察力をむんむん感じさせる男の眼差し。もちろんクイントは一匹狼であり、結局三人で鮫狩りに行くのだけれど、その属性は絶対的な一匹狼に他ならない。ショウが小説家でもあり、深い知性に恵まれた俳優であったことは後から知るのだけれど、その辺りの違いは情報過疎のぬるま湯の中で育った高知の小学生でも感じていたのだろうなあ。
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極限の愛、日常の愛、その言葉 2021年3月31日 [「言葉」による革命]

いやでもそれは
ぼくの認識力、
捉え方が甘かったといういつもの
あれにも起因することで

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●我が母(お母ちゃん)、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌541日目~「好み」はひとそれぞれ、ケアマネさんの場合は…。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

3月31日(土)手術後732日目 退院後532日目

母(お母ちゃん)がお世話になっているケアマネさん。
映画大好きで家庭訪問(モニタリング)の際にわたしたちマシンガントークをしてしまうのですが。
もちろんコロナ禍真っ最中、べらべら喋る行為はいただけないこと分かっています。
でもこのケアマネさんと、そしてA病院のソーシャルワーカーさんは、わたしとしては身内、「家族も同然」と思ってますし、リビング内でしっかりマスクし、ソーシャルディスタンスも取ってます。

このケアマネ、男優ではロバート・レッドフォードが最も好きだということですが、前にも書きましたけれど、「ポール・ニューマンはどこがいいのか分からない」「ラッセル・クロウは、あのジャガイモのような顔が好きじゃない」…と、おもしろいっちゃあ、おもしろいポイント・オブ・ヴューだなあと。
さらにあろうことか、ハリウッド最高の伝説映画の一つ、『カサブランカ』のハンフリー・ボガートを、「あの映画を観ながら、イングリッド・バーグマンと顔の大きなおじさんとしか思えなかった」とも(笑)。
いやあ、おもしろいです、このケアマネさん。
わたし、ニューマンもラッセル・クロウも、そしてもちろんボギー(ハンフリー・ボガート)も大好きなので、映画を分かってない人がこういうこと言ったら、(何だ、こいつ)と思うだろうけれど、ケアマネさんは人一倍映画を愛する人だから、(いやあ、愉しい人だ、うんうん)となるわけです。
これ別に、ダブルスタンダードじゃないですよ(笑)。

なんかねえ、すぐに「それ、ダブスタだ!」とか言い出す単細胞的御仁が昨今多いですからね。

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※毎日午前0時にアップするメインの記事ですが、だいたい1000字~1500字くらいの分量でやってきましたが、ご存じの通り母の介護に精出しつつ、いろいろ新たなこともやり始めていて毎日時間がとてもタイトです。なので日によってはフレキシブルに分量を減らしたり増やしたりする場合もでてきます。もちろん、「毎日更新」は今後も変わりなくやっていきますし、内容はさらに充実させていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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●末尾ルコつて語ったロバート・ショウ 5

洋画の俳優としてはアラン・ドロンの知名度が圧倒的だったが、映画館で観たスターの名前として覚えたのがスティーブ・マックイーンとポール・ニューマン。『タワーリング・インフェルノ』には度肝を抜かれた。この作品を観たおかげで私の映画ファンとしての人生が始まったのだ。(こんなおもしろいものがこの世に存在するのか!)と呆れかえった。そして無知な田舎のジャリならではの決め付けで、(今後『タワーリング・インフェルノ』以上の映画には絶対に出会えまい)と天に向かって断言した。そして『ジョーズ』を観に行く直前にも嘯いたものだ、「『タワーリング・インフェルノ』よりおもしろいなんて、絶対あり得ない」と。思えばこの時わたしはもっと真摯に、「この世界に〈絶対〉などあり得ない」という真理を胸に刻むべきだったのである。
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極限の愛、日常の愛、その言葉 2021年3月30日 [愛の景色]

え?知らずにあんなこと言ってたの?


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●我が母(お母ちゃん)、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌540日目~わたしと母(お母ちゃん)に『おちょやん』を薦める次妹さんは、そりゃあいい人ですが。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

3月30日(金)手術後731日目 退院後531日目

で、件の母(お母ちゃん)の次妹さん、今回の電話で『おちょやん』をやたらお薦めしてきたんです。
いつもお話しているように、母(お母ちゃん)はわたしとともに毎日映画を観ていて、しかも『シェルタリング・スカイ』だの『アンダー・ユア・ベッド』だの、芸術的にも高度、バラエティに富んだ作品ばかりなんですけどね。
『ミッドサマー』も観ましたしねえ。
そうしたわたしたちに『おちょやん』を薦めますか。
まあ次妹さん、わたしたちがどんな映画観てるか知らないし、そもそも映画のタイトル言っても分かりませんからね。
仕方ないっちゃあ仕方ないかもしれませんが、『おちょやん』ねえ(笑)。
いや別にわたしエラそうにするわけじゃないけれど、そりゃあ長年映画を観続けてきたというそれなりの誇りは持っている。

それと、これは繰り返し主張しますけれど、NHKの大河ドラマとか朝ドラとか、そうしたものの存在意義はあると思うんです。
ただこれらドラマ、日本人一般の間で高い位置に置かれ過ぎているんです。
かなりの日本人が、(大河主演が俳優キャリアの頂点)と素朴に信じ込んでいるでしょう。
しかし作品クオリティ的にはまったくそういう事実はない。
この点については今後もしょっちゅうお話していきますけどね。


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●末尾ルコつて語ったロバート・ショウ 4 [「言葉」による革命]

ロバート・ショウに私は惚れ込んだ。彼を観たのはおそらく『ジョーズ』が初めてだ。それ以前にはそう多く洋画を観ていなかった。邦画もそう多く観ていなかった。ガキだもの、観るものはテレビドラマだ、俳優が演技する作品としては。好きだったのは桜木健一、森田健作、森次浩司、そして松田優作。こうして見れば今でもファンなのは松田優作だけであり、彼を知ったことが大人の世界へのイニシエーションの一つだったとも見做せる。映画は親に映画館へ連れて行ってもらっていたが、ひょっとしたら洋画初体験は『エクソシスト』だったかもしれない。そうだとすれば剛毅なところのあった親だとも言えよう。『エクソシスト』って、今観ても怖いのだもの。いや今の方が怖さが増している。自分の娘が二階の部屋で悪魔に取り憑つかれているという恐怖は大人にこそ相応しい。
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極限の愛、日常の愛、その言葉 2021年3月29日 [愛の景色]

あの人がそのことを
知らなかったとは

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●我が母(お母ちゃん)、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌538日目~あいみょんと宝塚男役スターの共通点? [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

3月28日(日)手術後729日目 退院後528日目

で、あいみょんのお話に戻ると、やっぱ才能ありますね。
と、これこそわたしが今更どうこう言うまでもなく滅多に現れない才能だとつくづく感じます。
あいみょんは歌詞作りにとても力を入れているらしいですが、その歌詞作り曲作りの才能はもちろんのこと、佇まいがカッコいいです。
ちょっと意外に思われるかもしれないけれど、わたしはあいみょんに宝塚男役スター的カッコよさを感じます。
立ち姿、歌う姿が颯爽ととしていて、ベタッとしたところがありません。
どうも近年は男性の歌い手にベタッとした人が多い感がありましてね。
別に「男性の役割・女性の役割」などを強調してるわけではないですよ。
でもどうにもわたしの嗜好的には、男のベタッとした歌にはよろしい気分にはなれないというのは正直あります。

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タグ:アート 音楽
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●末尾ルコつて語ったロバート・ショウ 3 [「言葉」による革命]

しかしロバート・ショウは、私の人生の中で「初めての男」であって、その後どんな男が現れようが、「初めての男」は永遠に不動なのである。そう、彼は私が初めて惚れ込んだ外国人俳優なのだ。「だからどうした」と言われても困る。もちろんこの話は、所詮私の取るに足らない人生の一コマに過ぎない。が、令和時代にもなったというのにロバート・ショウについて語り、一人でも読んでくれる人がいればそれだけでも十分意義があると信ずるから語っているのである。要するに、実は昔から、過去も現在も無いのだ。
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