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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~とにかく進むテリー・ホワイト『真夜中の相棒』。 [「言葉」による革命]

わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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ジョニーは若く背が高く金髪でとてもシャイで古い映画好きでアイスクリームも大好きな青年でマックとは相棒。
マックはずっと年上の男で、二人はヴェトナム戦争で知り合った。
いろいろあって、いつしか二人は殺しの稼業で金を稼ぐことになる。
殺しの交渉をするのはマック、殺しを実行するのはジョニー。
二人のコンビネーションは大いに上手く機能してきた。
ところがある殺しの仕事の時、ターゲット以外の人間も殺してしまったことから二人の運命は急激に暗転する。
「ターゲット以外の人間」とは潜入捜査中の刑事であり、その相棒は犠牲者に対して篤い友情を感じていただけでなく、異常なまでの執念を持ったサイモンという男だった。

日本でもファンの多いテリー・ホワイトの『真夜中の相棒』。
久々に読んで驚いたのが、とにかく進む、進む。
おもしろくて進むし、主役の二人が魅力的でどんどん先を読みたくなる。
ジョニーはアイスクリームなど甘いものが大好きなのだけど、古い映画を観るのも大好きで、西部劇やハンフリー・ボガートの映画を観ているその描写も嬉しい。
それと「食べるシーン」。
小説でも映画でも、「食べるシーン」が魅力的な作品は作品そのものの魅力を大きく増すのだけれど、『真夜中の相棒』は登場人物が半ばいやいや食べるシーンも魅力的なのだ。

『真夜中の相棒』をジャック・オーディアール監督が映画化した作品が『天使が隣で眠る夜』だけど、ジャン・ルイ・トランティニャンとマチュー・カソヴィッツが主役の二人を演じているということで大いに期待したが、二人を追う男(原作では刑事なのだが、映画ではセールスマンになっている)役のジャン・イアンヌが主役であるかのような構成になっていて、この点は不満が残った。

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『アデルの恋の物語』の名台詞

「若い娘が海を越え、旧世界から新世界へ行く冒険、私はそれをする」


『バベットの晩餐会』の名台詞

「芸術家は貧しくならないんです」



眠狂四郎(市川雷蔵)の名台詞

「それはそれ 恋は恋」



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スペイドはクスクス笑った。「悪党も下っ端になるほど、派手なタンカを切るもんと見える」とうれしそうに言った。

 『マルタの鷹』ダシール・ハメット
 村上啓夫訳 より

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