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*「オリオン座からの招待状」にいる「映画の鬼」。 [末尾ルコ(アルベール)より]

アン・アーチャーといっても「危険な情事」「パトリオット・ゲーム」「今そこにある危機」くらいしか出てこないが、これら映画では凄くいい感じなんだけど、それだけではスター、名女優にはなれない難しさがあります。
ところで日本で現在文句なしの名女優の一人に宮沢りえがいて、主演映画のひとつに「オリオン座からの招待状」があるが、原作は浅田次郎。浅田次郎の原作とはあまり相性のよくないぼくだけど、「オリオン座からの招待状」はまずまず気持ちよく鑑賞できた。映画館へのオマージュと言えるストーリーの中に「映画の鬼」の一人、加瀬亮がいるのがいい。しかも若く爽やかである(笑)。そしていい人である。爽やかでいい人の加瀬亮、いいでしょう。

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*なぜに「危険な情事」はこれほどまでにうたちゃん(母)を盛り上げたのか。 [末尾ルコ(アルベール)より]

なぜに「危険な情事」はこれほどまでにうたちゃん(母)を盛り上げたのか。もちろんそもそもうたちゃんは基本サスペンスやスリラーが好きなんです。しかしのれないサスペンス・スリラー映画もある。例えば、政治や経済がからんでくるとか、あるいは複数のエピソードを絡めてくるとか。言うまでもなく、そうした映画の中にも見事な作品はある。ただうたちゃんの場合は途中でのれなくなる可能性を孕んでしまうわけです。
その点、「危険な情事」はあらゆる要素がストレートなんです。まず中心となる登場人物がマイケル・ダグラスとグレン・クローズだけ。そこへダグラスの妻役のアン・アーチャーが絡んでくるぐらい。ストーリーは決して横道には逸れず、グレン・クローズによる凶悪なストーカー行為を執拗に畳み掛ける。そしてクライマックスはダグラス側の反撃。その格闘シーンは映画史上でも出色のド迫力だ。それプラス、これは当然のことながら、力のあるスター俳優の存在。そう、マイケル・ダグラスとグレン・クローズの存在である。


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