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*アヌーク・エーメとドナルド・サザーランドの死。 [末尾ルコ(アルベール)より]

この6月にはアヌーク・エーメが死去し、ドナルド・サザーランドも死去した。いずれも映画史に大書すべき大俳優だ。外国人俳優であるとはいえ、その死に対して無いも同然の報道しかしない日本メディアはずっと前から死に体であるからこの度はどうこう言うまい。アヌーク・エーメの映画、素晴らしい作品は多いが、まずは「男と女」、そして「モンパルナスの灯」を観てほしい。
キーファー・サザーランドがテレビシリーズ「24」で一般的にも有名になり「父親を超えた」などと言う向きもあるが、とんでもない話である。父親ドナルドと息子キーファーでは比較しようがないまでに俳優としてドナルドが上である。格が違う、立っているステージが違い過ぎる。
    
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*「愛しのアイリーン」、木野花の凄まじさ。 [末尾ルコ(アルベール)より]

木野花は現在76歳。若いよね。しかし変形性股関節症で杖で歩行していた時期もあったのだとか。しかし人工関節手術とリハビリでかなり回復しているという。
「愛しのアイリーン」で木野花は主役安田顕の母親役。息子が連れて来たフィリピン人の「嫁」を人種差別的に徹底的に憎悪する。その憎悪っぷりは妥協なしでしかも時にずっこけなユーモアが含まれていて見事だ。後半の安田顕のグズ男っぷりも凄まじいが、そんな中に人間の哀しさも濃厚に匂ってくる。
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