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*「ティファニーで朝食を」の日本人は酷過ぎるが、「Moon River」は名曲。 [末尾ルコ(アルベール)より]

「ティファニーで朝食を」はなにせ冒頭のシーン、オードリー・ヘプバーンがティファニーの前に現れるシーンがやたらカッコいいのであるけれど、映画全体としてはけっこうどんくさい展開で素敵とは言い難い。とりわけミッキー・ルーニ演じる「日本人」。チビで丸メガネで出っ歯の日本人だけど、その造形があまりといえばあんまりで、日本人もかつては外国人をおちょくるような表現をしていたし、わたしは「日本人が馬鹿にされた!」と怒り狂うタイプではないのだが、それにしてもミッキー・ルーニ演じる「日本人」は酷い。画面汚しである。こうした登場人物が存在する映画を名作とは認め難いとさえ思うのだが、しかし「Moon River」は名曲である。

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*我、「首」が大好きなり。 [末尾ルコ(アルベール)より]

北野武監督の「首」には賛否両論上等にあって、「失敗作」という意見もよくわかる。確かに全体的に荒い作りでまとまりがなく、無駄なシーンもあるような気もする。しかし個人的感想としては、「凄くおもしろかった!」だ。まずなにせ、西島秀俊、加瀬亮、浅野忠信、大森南朋ら映画なスター俳優陣が豪華顔合わせで嬉々として戦国武将を演じている。それだけで映画ファンとしては大満足なのだ。さらに「首」には無造作に首をはねるシーンが続出するが、テレビなどぬるい時代劇が普通である昨今、こうした残虐描写こそぼくが時代劇に望むことのひとつなのだ。
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