*「こわれゆく女」に「刑事コロンボ」のピーター・フォークはいない。 [末尾ルコ(アルベール)より]
ピーター・フォークは日本ではなにせ「刑事コロンボ」だし、それは諸外国でも同じことかもしれないけれど、ただ少なくとも米国などでは映画俳優としてのピーター・フォークを同時に連想する人も多かろうし、もちろん小池朝雄の声を連想する人は普通はいない。それはクリント・イーストウッドにおける山田康雄も同様で、声優たちの名人芸に対しては大いにリスペクトすべきとしても、これら外国人俳優たちの本来の声を知っている身としては、どうしても違和感は禁じえないのである。
さてそんなピーター・フォーク。「こわれゆく女」のあまりに荒ぶるピーター・フォーク。どうやら彼は妻を愛しているらしい。しかし怒る、怒る、時にぶち切れる。
さてそんなピーター・フォーク。「こわれゆく女」のあまりに荒ぶるピーター・フォーク。どうやら彼は妻を愛しているらしい。しかし怒る、怒る、時にぶち切れる。
*桐野夏生の「ファイヤーボール・ブルース」を読んだ理由。 [末尾ルコ(アルベール)より]
桐野夏生の「ファイヤーボール・ブルース」を読んだのは女子プロレスが題材だったからで、要するにプロレスをどう描いているかという興味ですわ。まあぼくが10代の頃は「プロレス」というだけで端から馬鹿にする、舐めきってくれる御仁が多かった。「ショー」だの「八百長」だの言ってね。1980年に村松友視の「私、プロレスの見方です」が出て状況は少し変わったけれど、それはあくまでプロレスファンの間での話です。プロレスを馬鹿にしてる連中はそんな本読まないもんね。