*デ・ニーロ「真実の瞬間」、描かれたマッカーシズム。 [末尾ルコ(アルベール)より]
ロバート・デ・ニーロ主演「真実の瞬間」はマッカーシズムに基づく赤狩り(レッドパージ)が猖獗を 極めた時代のハリウッドが題材だ。デ・ニーロは映画監督役で、「共産主義者」の疑いを持たれ、共産主義者を取り締まる非活動委員会などの執拗にして陰湿な追及により仕事も友人も失っていく。作品クライマックスの審問会での追及者たちの薄汚さたるやまさしく魔女裁判そのものであり、その意味での迫力は凄い。もちろんこの映画は共産主義を正義として描いているわけではない。
テ・ニーロ以外の出演者も魅力的で、マーティン・スコセッシが俳優としてデ・ニーロと絡むシーンがあるのが嬉しいし、なんといっても若き日のアネット・ベニングが素敵だ。
テ・ニーロ以外の出演者も魅力的で、マーティン・スコセッシが俳優としてデ・ニーロと絡むシーンがあるのが嬉しいし、なんといっても若き日のアネット・ベニングが素敵だ。
*ジム・モリソンと27クラブ。 [末尾ルコ(アルベール)より]
ジム・モリソンは27歳で死去していて、いわゆる「27クラブ」の一人とされてます。才能あるミュージシャンなど、27歳で死去した人が妙に多いことから「27クラブ」という言葉が生まれたわけですが、ジミ・ヘンドリクス、ジャニス・ジョップリン、ブライアン・ジョーンズ、カート・コバーン、エイミー・ワインハウス、ジャン=ピエール・バスキアなどがその中に数えられています。いずれも強いカリスマを持った人物が並んでいますが、中でもジム・モリソンは特別独特の、内部に引っ張り込むようなカリスマがありますね。ギリシャ神話の神や怪物を見ているような感覚にとらわれるのです。