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*「シモーヌ フランスに最も愛された政治家」は、フランスNo1ヒット。 [末尾ルコ(アルベール)より]

「シモーヌ フランスに最も愛された政治家」は、2022年のフランス国内映画年間興行成績No1に輝いたという。アニメばかり大ヒットする日本とはやはり状況、まったく違う。監督はオリヴィエ・ダアン。これまでに、エディット・ピアフ、グレース・ケリーを題材とした映画を作っている。
ただ「シモーヌ フランスに最も愛された政治家」、フランスの政治に明るくない日本人には正直分かりにくいだろう。まあ日本の政治家を描いた映画を一般のフランス人、わかる人少ないのと同じこと。続く

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*「シモーヌ フランスに最も愛された政治家」に描かれたもの。 [末尾ルコ(アルベール)より]

「シモーヌ フランスに最も愛された政治家」で最も強調されるのは、ユダヤ人であるシモーヌ・ヴェイユが少女時代にアウシュビッツ収容所に送られた経験。彼女はいわゆる「死の行進」も経験することになった。両親と兄はこうしたナチスの迫害により命を落とす。
長じて政治家となったシモーヌ・ヴェイユは「弱者」の目線で様々な改革を試みていくが、中でも歴史上最も名高いのが、いわゆる「ヴェイユ法」と呼ばれる「女性の中絶を認める」法。特にカトリック国であるフランスにおいて中絶は激しい反対に遭ったけれど、彼女はそれを突破。その後も女性初の欧州議会議長に選出され、「女性の権利委員会」を設置。移民やエイズ患者らにも手をさしのべた。
中年以降のシモーヌ・ヴェイユをエルザ・ジルベルスタイン、若き日をレベッカ・マルデールが演じている。マルデールはヴェイユを演じるには綺麗過ぎる感はあるが、作品を華やかにすることに大きく貢献している。
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