*見事な人情劇｢パリタクシー｣。

人情物といえば、｢パリタクシー｣も素晴らしい。こちらもフランス映画。ダニー・ブーン演じるタクシー運転手。彼は現在人生どん詰まり状態。もちろん機嫌もすこぶる悪い。その日客として92歳の老婦人を乗せる。彼女の役は、歌手であり女優としてのキャリアも持つリーヌ・ルノーが演じている。｢パリタクシー｣は2022年の映画、リーヌ・ルノーは現在96歳だ。凄い。監督・脚本はクリスチャン・カリオン。
映画は高齢者施設へ向かうはずの老婦人が次々と寄り道を求め、予定の時間をどんどん超えていく。続く

*｢ローズメイカー 奇跡のバラ｣の二人に惚れ込む。

｢ローズメイカー 奇跡のバラ｣のカトリーヌ･フロと、親に見捨てられ幾多の犯罪にも関わった少年の関係性。(間違いなくこうなるだろうなあ)とあらかじめ想像できてその通りになるのだけど、それでもグッとくる。目頭が熱くなる。いや確かにぼくは、入院以来涙もろくなってますけどね。そして途中からは(間違いなくこうなるだろうなあ)と同時に、(ぜひこうなってほしい)と望み始める。素晴らしい俳優によって演じられる登場人物に惚れ込んでしまった状態です。